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2024年11月30日 07時01分に生成された05時00分のデータです
2018-09-05 15:42:41
徒然草の謎『徒然草 気まま読み』#1新番組登場!
古代を代表する古典・古事記に続いて取り上げるのは、中世を代表する古典・徒然草。
その著者・兼好法師は長いこと「吉田兼好」と称されていたが、実は、本当は「吉田」ではなかったということが、今では定説になっている!
ではなぜ「吉田」になっていたのか?
さらに今回は、最も有名で「徒然草」の書名のもとにもなった序段を取り上げる。
あっちへ行ったりこっちへ行ったり、気ままに読みたい段から読み解く徒然草。
どうぞ気ままにお楽しみください!最近なくなったなあ、、、 中野君www のび太君出た あるある、そういう状態 クセが凄い! へー。 楽しみ 中大兄皇子の本名は、葛城皇子 非常に繊細ですね 学校で暗記シリーズ 構想2年! 音楽も背景もいとをかし 兼好さん感覚いいもん こてんこてんコテ...
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2019-04-18 15:43:26
栗ばかり食べる娘 『徒然草 気まま読み』#22今回扱うのは、第四十段。
短いので全文を紹介すると…
因幡(いなば)の國に、何の入道とかやいふものの女、かたちよしと聞きて、人あまたいひわたりけれども、この娘、ただ栗をのみ食ひて、更に米(よね)のたぐひを食はざりければ、「かゝる異様のもの、人に見(まみ)ゆべきにあらず」とて、親ゆるさざりけり。
さてこの話、一体何を言おうとしているのか?
なぜ兼好法師は、この話を『徒然草』の一段に加えたのか?
実はこれ、未だにどの研究者も解明しておらず、有力な説さえ現れていない謎なのです!この段は、偏食の娘を持つ母として、とても興味深いです。発達障害など見え隠れしているのではないかと。 お互いに「なんじゃコリャ?;教えてクリませ」だったんでしゅね イガイガのクリ娘さん、こういうお話もあっていいんじゃない?www 奥深いハナシをしてクリました
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2019-05-17 16:18:03
完全でないことが良い 『徒然草 気まま読み』#27今回扱うのは、第八十二段。
兼好は二人の友人の話から、日本人の独特の美意識について語る。
新品で綺麗なものよりも、少し古びてきたもののほうが味わいがある。
完全に揃っているよりも、いくらか欠けている方が趣がある。
何事につけても、整っているものはよくない。いくらかし残したところがある方が、面白いのである、と兼好は綴っている。
わび・さびなどにも通じる美意識を自覚的に語っているのである。
その一方で日本には、全く清浄なものがよいという感覚もあるのだということも補足でつけ加えて、日本人の多面的な美意識について考える。この話は、読者の生き様も問われますね。両師範、今回も、どうもありがとうございました。 88888 技術云々は副次的な結果論なんだ なんと!? そういう美意識は他の国にはないのだろうか
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2020-05-07 21:05:31
無責任な詮索 『徒然草 気まま読み』#80今回扱うのは、第七十七段。
全文を紹介すると…
世の中に、そのころ人のもてあつかひぐさに言ひあへること、いろふべきにはあらぬ人の、よく案内(あない)知りて、人にも語り聞かせ、問ひ聞きたるこそうけられね。ことに、かたほとりなる聖法師などぞ、世の人の上は、わがことと尋ね聞き、如何でかばかりは知りけむと覺ゆるまでぞ、言ひ散らすめる。
いまで言うなら週刊文春?
世の中で話題になっていることについて、関係もない人がその事情について、人に語り伝えるなどということが、兼好法師の時代にもよくあったらしい。
さて、ではそういうことについて、兼好法師はどのように思っていたのだろうか?イエロージャーナリズム(笑) 兼好も文春砲にやられましたか(笑) スパイを都へ放ってるんですね アカウンタビったの? むー助、豆太郎に続いて? ガルちゃん民ですね
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2020-07-23 15:13:58
人の心のうつろい 『徒然草 気まま読み』#91今回扱うのは、第二十六段。
全文を紹介すると…
風も吹きあへず移ろふ人の心の花に、馴れにし年月をおもへば、あはれと聞きし言の葉ごとに忘れぬものから、我が世の外になり行くならひこそ、亡き人の別れよりも勝りて悲しきものなれ。
されば白き絲の染まむ事を悲しび、道の衢(ちまた)のわかれむ事を歎く人もありけんかし。堀河院(ほりかはのいん)の百首の歌の中に、
むかし見し妹が垣根は荒れにけり 茅花(つばな)まじりの菫のみして(=藤原公實の歌)
さびしきけしき、さること侍りけむ。
詩のように美しく、緊張感も漂っている一段。
人の心が変わって離れていくことは、死別するより悲しいものだ。
決して悟りすましていない兼好法師の傷つきやすい繊細な感覚と、ロマンチシズムにあふれた名文をじっくり味わってみよう。我田引水^ - ^ 「法師〜、なんかあったん?」 標津より? 浪漫主義?自然主義? 兼好「善悪などかんけーねー」
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2018-09-14 15:57:46
友達とは何か『徒然草 気まま読み』#2「持つべき友」とはどういうものか。
友との関係は、どうあるべきなのか。
そういうことを、兼好法師はどのように語っているのか。
117段には、「友とするに悪き者、七つあり」「善き友三つあり」として具体例を挙げている。
だがそれがあまりにもあけすけというか、身も蓋もないというかの内容で、兼好法師って、友達がいなかったんじゃないかと思わされる。
だがその一方で、難解と言われる12段にはそれとはまた違った側面が見られる。
果たして、兼好法師が友に求めたものとは何か?ふむふむ なるほど! めんどくさいから? 一人でいる方がよっぽど楽です 反転可能性もあらまほし 他人に対するご注文も多そうな方ですね 今も同じです オレオレタイプの相手とはやだね 門下生チャンネルの話は面白いね ひ弱いくん 不健康法師www つきあい...
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2021-04-23 20:13:39
「舶来品は不要」徒然草気まま読み#129今回扱うのは、第百二十段。
全文を紹介すると…
唐の物は、藥の外はなくとも事かくまじ。書どもは、この國に多くひろまりぬれば、書きも寫してむ。もろこし船の、たやすからぬ道に、無用のものどものみ取り積みて、所狹く渡しもて來る、いと愚かなり。遠きものを寶とせずとも、また得がたき寶をたふとまずとも、書にも侍るとかや。
舶来品をありがたがる傾向は、兼好法師の時代にもあったようだ。
この時代に重宝された海外の文物といえば、もちろんシナ渡来のものということになるわけだが、あくまでも本質的なことを重んじる兼好法師、シナのものだからということだけでありがたがることはない。国内のもので十分だと一蹴である。
とはいえ、決して「排外主義」的な感覚で言っているわけではないというところにも注目しよう。ケツ道(笑) 違勅の通商条約を結んだ井伊直弼は殺されて当然 日本は島国根性だから欲しがるでしょうねぇ… 漢籍ではなく「万葉集」から引用した「令和」 遣唐使を廃止した道真は偉かった 漢方薬だけでイイよ 反グローバリズム
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2019-09-18 14:56:42
蜜柑に興醒め 『徒然草 気まま読み』#46今回扱うのは、第百三十三段。
全文を紹介すると…
神無月(かみなづき)の頃、栗栖野(くるすの)といふ所を過ぎて、ある山里に尋ね入る事侍りしに、遙かなる苔の細道をふみわけて、心細く住みなしたる庵あり。木の葉に埋(うず)もるる筧(かけい)の雫ならでは、露おとなふものなし。閼伽棚(あかだな)に、菊・紅葉など折りちらしたる、さすがに住む人のあればなるべし。
かくても在られけるよと、あはれに見る程に、かなたの庭に大きなる柑子(こうじ)の木の、枝もたわゝになりたるが、まはりを嚴しく圍ひたりしこそ、少しことさめて、この木なからましかばと覺えしか。
風流な情景描写が美文で綴られ、その光景が目に浮かぶよう。…と思ったら、その後に続く描写の落差に、思わず笑ってしまう一段。多分、兼好もそのギャップを目立たせようとして、前半を殊更に美文で描写したのではないか? そんな茶目っ気も感じさせられます。面倒な人だなぁ・・・、でも気持ちは解ります。両師範、今回も、どうもありがとうございました。
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2019-08-23 14:49:43
枕の方角 『徒然草 気まま読み』#42今回扱うのは、第百三十三段。
全文を紹介すると…
夜(よ)の御殿(おとゞ)は東御枕なり。大かた東を枕として陽氣を受くべき故に、孔子も東首し給へり。寢殿のしつらひ、或は南枕、常のことなり。白河院は北首に御寢なりけり。「北は忌むことなり。また、伊勢は南なり。太神宮の御方を御跡にせさせ給ふ事いかゞ」と、人申しけり。たゞし、太神宮の遥拜は辰巳に向はせ給ふ。南にはあらず。
どちらに頭を向けて寝るのがいいのか。
徒然草の時代からいろいろと言われていて、特に「北枕」は忌み避けられていた。
些細なことではあるけれども、そんな生活感覚がわかる一篇。枕の方向に、その様な理由が昔からあったとは思いませんでした。両師範、今回もどうもありがとうございました。
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2018-09-21 16:13:48
いい男の条件『徒然草 気まま読み』#3『徒然草』は、どのような男性像を描いているのか。
出家身分の兼好法師が、あるべき男の姿とはこうだと描いているのが、第三段。
どんなに学問があろうと、人格者であろうと、男はこれがなければ物足りない、というものがある。
ここでは俗世に生きる人間の心情を思ったことを語っているが、続く第四段には、更にそれを超越した境地を、短い文章で表している。
このあたりにもまた、徒然草の妙味を味わうことができるのでは?元・俗世の男 女犯OKの真宗か? 小林よしのり論? むっつりすけべ 漏斗にしよう いと可笑しwww
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2019-07-25 15:48:31
綽名から逃げられない 『徒然草 気まま読み』#37今回扱うのは、第四十五段。
全文を紹介すると…
公世(きんよ)の二位の兄に、良覺僧正と聞えしは極めて腹惡しき人なりけり。坊の傍に大きなる榎の木のありければ、人、「榎木僧正(えのきのそうじょう)」とぞ言ひける。この名然るべからずとて、かの木を切られにけり。その根のありければ、「切杭(きりくひ)の僧正」と言ひけり。愈(いよいよ)腹立ちて、切杭を掘りすてたりければ、その跡大きなる堀にてありければ、「堀池(ほりけ)の僧正」とぞいひける。
あだ名をつけられやすい人って、いる。
それはその人のキャラクターのためであって、当人がいかに気に入らなくても、そのあだ名で呼ばれないようにするための工夫をいくらやろうとも、そのキャラクターが変わらない限り一切無駄なのです!やればやるほど、深みに嵌っていく。我々も気をつけたいですね。両師範、今回もどうもありがとうございました。
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2021-02-03 16:17:10
「清げなる男」徒然草気まま読み#118今回扱うのは、第四十三段。
短いので、全文をご紹介。
春の暮つかた、のどやかに艷なる空に、賤しからぬ家の、奧深く木立ものふりて、庭に散りしをれたる花見過しがたきを、さし入りて見れば、南面の格子を皆下して、さびしげなるに、東にむきて妻戸のよきほどに開(あ)きたる、御簾のやぶれより見れば、かたち清げなる男(をのこ)の、年二十ばかりにて、うちとけたれど、心にくくのどやかなる樣して、机の上に書をくりひろげて見居たり。いかなる人なりけむ、たづね聞かまほし。
徒然草の中でも、いったい何が言いたいんだろうと首をかしげてしまう、なんとも不可解な話。
ある晩春の頃、のどかで優雅な雰囲気の空の下を歩いていた兼好。特に気になる家が目に入って、それで取った行動とは…?
もしかして兼好って、アブナイ人だったのか?
あまりに奇妙なため、様々な解釈を生んでいる異色の段。
こんな一面もあったのかという、不思議な兼好をご紹介。ホモ 両師範による久し振りの名講義、どうもありがとうございました。 再現ドラマか(笑) 窃視 不法侵入
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2020-03-26 16:19:14
無駄話 『徒然草 気まま読み』#74今回扱うのは、第百六十四段。
全文を紹介すると…
世の人相(あい)逢ふ時、しばらくも默止することなし。必ず言葉あり。そのことを聞くに、おほくは無益の談なり。世間の浮説、人の是非、自他のために失多く得少し。これを語る時、互の心に無益のことなりといふことを知らず。
前回紹介した第二百三十三段にも、「言葉すくなからんには如かじ」と自制の勧めがあったように、兼好法師は無駄に口数が多い人を特に嫌う。
この段でも、短い文章で無駄話をすることを手厳しく非難しているのだが、ふと考えてみると、そう言っている兼好に対してもちょっと疑問が…。- 303
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2020-05-28 14:08:10
季節の移り変わり 『徒然草 気まま読み』#83最初は、徒然草とは関係ないけれども『新しい公民教科書』の宣伝から。
「新しい歴史教科書をつくる会」による検定合格本教科書の市販本が5月20日、自由社から発売された。
中学生だけではなく、政治家を含む大人たちが知っておかなければならない政治と社会の仕組みを学ぶ初めての教科書。
文科省は教科書検定において、検閲といっていいほどの過酷な検定意見をつけてきた。市販本の巻末には「特別報告」として、執筆者による論考と実際の検定意見、検定で全面削除された原文を掲載。現在の文科省がどうなっているのかを知るにも最適の書となっている。
そして今回扱うのは、第十九段。
冒頭だけ紹介すると…
折節の移り変わるこそ、物ごとに哀れなれ。
「物の哀れは秋こそまされ」と、人ごとに言ふめれど、それも然(さ)るものにて、今一きは心も浮きたつものは、春の景色にこそあめれ。鳥の聲などもことの外に春めきて、のどやかなる日かげに、垣根の草萌え出づる頃より、やゝ春ふかく霞みわたりて、花もやうやう氣色(けしき)だつほどこそあれ、折しも雨風うちつゞきて、心あわたゞしく散りすぎぬ。青葉になり行くまで、萬(よろづ)にただ心をのみぞ悩ます。
兼好法師にとっての春夏秋冬それぞれの季節の魅力が、美しい調べで綴られる。
それは既に古典に何度も書かれていることで、全く目新しいことではないけれども、それでもかまわないから書く! という割り切り方も面白い。
文章から情景がありありと伝わってくる描写など、ぜひ原文で味わっていただきたい一段。東風ふかば? 告知から入ってきた(笑)
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2018-10-30 14:46:55
自分の分際を知る 『徒然草 気まま読み』#6今回扱うのは、第百三十二段。
全文は、こちら。
貧しきものは財をもて禮とし、老いたるものは力をもて禮とす。
おのが分を知りて、及ばざる時は速かに止むを智といふべし。許さざらんは、人の誤りなり。分を知らずして強ひて勵むは、おのれが誤りなり。
貧しくして分を知らざれば盜み、力衰へて分を知らざれば病をうく。
当たり前といえば当たり前なのだけれども、なかなかそれができない、自分の「身の程」を知るということ。
兼好法師は漢籍を踏まえつつ、これを自分なりにアレンジして説いている。( ;∀;)死んでる~ 優しさですね 貧乏(笑) ^p^ 身近な人に言いたいわぁ 弱者にブラック労働を求めるのは企業が悪い
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2019-10-16 19:25:56
空のなごり 『徒然草 気まま読み』#50今回扱うのは、第二十段。
全文を紹介すると…
某(なにがし)とかやいひし世すて人の、「この世のほだし もたらぬ身に、たゞ空のなごりのみぞ惜しき。」と言ひしこそ、まことにさも覺えぬべけれ。
ワンセンテンスの、短い段。
この某という人物とは誰か? 「空のなごり」とは何のことか?
諸説あるのだが、ここはそれにはあまりこだわらずに、自分なりの解釈をしてみよう。
いろんな解釈ができて、それぞれに味わい深い感覚を持つことができるだろう。どうせ世捨て人になるのなら、こう格好良くありたいものですね。両師範、今回もどうもありがとうございました。 ゼロ戦に反応する高森氏(笑) 「天気の子」はいいですよ! その通り! 雲の峰から鰯雲へ?
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2020-02-12 15:21:32
道具の品格は持ち主の人格 『徒然草 気まま読み』#67今回扱うのは、第八十一段。
前段を紹介すると…
屏風・障子などの繪も文字も、かたくななる筆樣(ふでやう)して書きたるが、見にくきよりも、宿の主人(あるじ)の拙く覺ゆるなり。
屏風や障子の絵や文字が、まずい筆つきで書かれていると、それが見苦しいというよりも、そんな調度品を使っている主人がつまらない人物に思えてくる。
持っているもの、使っているものによって、その人の人格が測られてしまうものだ…
いろんな場面で今でも起こりそうなことだけれども、心当たりはないでしょうか?道具の品格は持ち主の品格! 品がないということですかね。
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2018-12-06 15:43:08
人を勝手に裁くな 『徒然草 気まま読み』#8今回扱うのは、第百九十三段。
人を評価する時には、何を基準にするべきなのか?
暗愚な人ほど居丈高になって、人を見下した態度をとる。
自分は知っている、わかっていると思って疑わず、それを基準にして、他の人間は自分より下だと決めつけてかかるからである。
だがそれは非常に恥ずかしいことだという美意識を兼好は持っていた。
優秀な専門家ほど、態度は謙虚になるものである。
知らず知らずのうちに思い上がって人を見下したりしていないだろうか?と、ちょっと自省もしてみよう。机の盆栽がすてきです 徒然草を読みたくなりました 先輩ウォーカー? わー セパタクロー? 自分の土俵で(笑) 西部師の専門人批判に似ている
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2020-11-26 16:12:24
「上には上がある」徒然草気まま読み#109今回扱うのは、第百七十七段。
前半を紹介すると…
鎌倉の中書王にて御鞠ありけるに、雨ふりて後、未だ庭の乾かざりければ、いかゞせむと沙汰ありけるに、佐々木隱岐入道、鋸の屑を車に積みて、多く奉りたりければ、一庭に敷かれて、泥土のわづらひ無かりけり。「取りためけむ用意ありがたし」と、人感じあへりけり。
親王の御所で蹴鞠が催されることになっていたのだが、雨が降って庭がぬかるみになっていた。そこに佐々木隱岐入道がおがくずをたくさん車に積んで持ってきて庭に敷いたので、蹴鞠を行うことができた。
用意のいい人だと、皆が感心してその話をしていたのだが、その評判がたった一言でひっくり返る。
思い込みで評価をしていたら、簡単なことで足をすくわれる。
なんだかいつでもどこでも起こりそうな話で、用心用心。で、結局蹴鞠はおかげで楽しくできたんでしょう おがくずはキノコ栽培に大量に使われています 意味は採り方次第の面がある おがくずだっていいじゃないか工夫だもの 何文句言ってんだか なぁにぃ~~~!? やっちまったな(笑)
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2019-06-27 16:55:48
子は不要 『徒然草 気まま読み』#33今回扱うのは、第六段。
冒頭で「我が身のやんごとなからんにも、まして數ならざらんにも、子といふもの無くてありなん」
と言い切る兼好。
前回扱った段では「妻を持ってはならぬ」と断言し、さらにここでは、身分が高い人だろうと、取るに足らないものであろうと関係なく、「子は不要」だと断言する。
しかも、子は不要とする根拠が、功成り名を遂げた人の中で子のいなかった者の例ばかり集めてきたり、聖徳太子について史実ではない伝説のエピソードを持ってきたりと、こじつけ感がハンパない。
いったいどうしたんだ、兼好!?
しかしこれも徒然草の味わいの一つ。ここでこう言っているからと言って、それが絶対だと兼好自身も考えていたとは限らない。柔軟性を持って読んで行こう。兼好さんも、人間関係に悩んだ事があったのかな?と思いました。両師範、今回もどうもありがとうございました。 兼好法師も子供時代ははずなんだけど。 玄孫あるある早く言いたい あるある 妻も子もいらない 滅亡 人の言説は矛盾して当たり前か 玄孫ってあいつで...
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2018-10-04 19:01:43
謎の和歌『徒然草 気まま読み』#4今回は、第六十二段をご紹介。
短いので全文をご紹介すると…
延政門院 幼くおはしましける時、院へ參る人に、御言づてとて申させ給ひける御歌、
ふたつ文字 牛の角文字 直ぐな文字 ゆがみもじとぞ君はおぼゆる
恋しく思ひ参らせ給ふとなり。
後嵯峨天皇の第二皇女、延政門院が幼い頃、普段なかなか会えない父親に、人を介して一首の歌を送った。
果たして、その意味は?鯉こく(笑) 確かに 東大式謎トレみたいな(笑)
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2018-10-10 16:45:30
賤しげなるもの 『徒然草 気まま読み』#5今回は、第七十二段をご紹介。
全文は、こちら。
賎しげなるもの。居たるあたりに調度の多き、硯に筆の多き、持佛堂に佛の多き、前栽に石・草木の多き、家のうちに子孫(こうまご)の多き、人にあひて詞の多き、願文に作善多く書き載せたる。
多くて見苦しからぬは、文車の文(ふみ)、塵塚の塵(ちり)。
枕草子にも同じく「賤しげなるもの」について書かれていて、それを意識したとも思えるが、さすがに兼好法師と清少納言の視点は全く異なり、読み比べても面白いかも。
いかにも兼好法師らしさを感じる、ちょっとひねった感覚も入った「賤しげなるもの」とは?もの多いなあ 子孫の件は下品の質が違う 神棚にお札が多いのも? 弘法筆を選ばず? ミニマリストのススメ? 今だったら名刺に「肩書の多いこと」も賤しいね ドヤ顔で? 朝生の出演者とか?www 子や孫いっぱいいるのはいんでないかい?
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2019-01-25 17:35:55
逃げ道はない 『徒然草 気まま読み』#12今回扱うのは、第九十二段。
ある人が弓を習って、二本の矢を持って的に向かうと、師が「初心者は二本の矢を持ってはいけない」と言った。その理由は何か?
まさかそんなことはありえないと思うようなところに、油断は入り込む。全て退路を断って臨まなければならないという、万事に通じる戒めがそこにある!ギク ネットは最悪の逃げ道だな 「修行はいつやるか」「今でしょ!」 日本的だな 聞かないという「逃げ道」も無い 耳が痛い2 カレーさんも 本当に。 耳が痛いです・・・ 流石聞き取りやすい朗読です
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2018-11-08 18:13:20
無駄な感動 『徒然草 気まま読み』#7今回扱うのは、第二百三十六段。
これまで紹介してきたものとは一風変わった、まるで現代のコントに出てきても不思議はないような、ちょっと笑っちゃうようなエピソードをご紹介。
丹波の出雲という場所に、出雲大社の御神霊をお招きして立派な社殿の神社が作られていた。
ある秋の日、聖海聖人が大勢を引き連れてこの神社を参拝すると、その社頭に、他の神社には見られないような光景があった。聖海聖人はこれにいたく感激するが…
ちょっと異色、でもしたり顔でわかってもいないことを偉そうに講釈する人など大嫌いという、兼好法師らしさにもあふれている一篇。割と有名な段ですね 坊主が神社のことで知ったかぶりするから… 出雲大神宮か
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2019-02-27 16:49:34
時期を選ぶな 『徒然草 気まま読み』#15今回扱うのは、第百五十五段。
物事を成就するには、好機を選び、それにふさわしい時期を待つべきであるというのも、一面においては正しい。
しかし、そんなことは言っていられないこともある。
人生には、いつ何が起きるか分からない。本当に重要なことは、時期を待っている場合じゃないものなのだ。
自然の摂理、春夏秋冬の季節の移ろいを観察していると、わかることがある。
ましてや、人の生老病死の移ろいを思うと、悠長なことなど決して言ってはいられないのである!「今言うべきじゃない」とか言う親米派は、死を意識してない 枝野は立憲主義を本当に大事だとは思ってないか 健康法師「まだ死にたくない…」 タナトスがカマを振るえば死は訪れる 死は老病より早い場合もある 「家族計画」サックなら子を生む時期は選べる(笑) ...
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2019-02-08 15:43:57
賢人とは? 『徒然草 気まま読み』#13今回扱うのは、第八十五段。
世の中には、賢人もいれば愚者もいるが、圧倒的に多いのは凡人。
しかし、凡人は賢人にもなれるし、愚者にもなる。
果たして、その分かれ目はどこにあるのか?
それは、実際に賢人を見た時の態度によって決まる。
兼好法師の分析は、現代にも当てはまる。
そして現代は、愚者になることを自ら選ぶ凡人が増大している時代なのかもしれない。いるいる 善悪でなく賢愚で分けるのは判る 学んでも走れない 狂っちょるさん
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2018-12-14 19:29:10
嘘をめぐる十タイプ 『徒然草 気まま読み』#9今回扱うのは、第百九十四段。
嘘をつかれた人は、その時どんな反応を示すか?
兼好はそのリアクションを、10の類型に分類している。
その観察力、分析力はさすがという他ないが、もしかして、ここに出てくる「嘘つき」は兼好で、兼好自身が人に嘘をついてみて、その反応を観察していたんじゃないかという疑念も。
それはともかく、いろんな人の反応の様は、今でもありそうで笑ってしまう。
達人の人を見る眼は、少しも誤るところはない。感想動画から来ました 芸人の参考書か? 釈迦の手の平の上の孫悟空か 一緒に騙す側に回る途中から仕掛け人タイプ? もっとクレバーですな 気付いてるか気付いてないかビミョー? クレバーですな 「つゆ知らぬ」の意? 知ったかぶりタイプ(笑) 思考停止タイプ...
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2019-05-02 19:23:14
ご譲位後の上皇 『徒然草 気まま読み』#24今回扱うのは、第二十七段。
全文を紹介すると…
御國ゆづりの節會行はれて、劒(けん)・璽・内侍所わたし奉らるゝほどこそ、限りなう心ぼそけれ。
新院のおりゐさせ給ひての春、よませ給ひけるとかや、
殿守の伴のみやつこ(御奴)よそにしてはらはぬ庭に花ぞ散りしく
今の世のことしげきにまぎれて、院にはまゐる人もなきぞ寂しげなる。かゝるをりにぞ人の心もあらはれぬべき。
先頃、200年ぶりの天皇ご譲位が行われたが、譲位が当たり前だった時代の『徒然草』に書かれた譲位はどういうものだったのかというと、それは大層侘しさを感じさせるものだった。
そこに書かれた譲位は、95代・花園天皇から96代・後醍醐天皇へのものであると推測されている。
つまり、南北朝の動乱前夜の譲位であったという事情がそこにはあった。
今回、祝賀の中でご譲位が実現したのは実に幸福なことだったと実感。
さらには、ご譲位に伴い行われる三種の神器の継承について、桓武天皇の時代から鏡だけは動かされなかったという定説に対して、実は鏡も動かされていたのではないかと思われる記述があるという、興味深い余談も登場!面白い 二次資料か 研究者の貌だ 写経した人 太子を戒める 伏見宮統なんて出来てほしくない! 富士
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2019-01-11 15:21:20
財産は残すな 『徒然草 気まま読み』#10今回扱うのは、第百四十段。
この段にも兼好の生活哲学、美意識が強く表れている。
死んだ後には、何も残らないようにすべきだという兼好。遺品につまらないものがあるとみっともない、というのはまだわかるが、立派なものがあっても、それはそれでみっともないという。
さらに財産など残せば、遺族に余計な争いが起こりかねない。
執着を捨て、シンプルライフを目指せという兼好の意識、これも現在に通用する。床が抜けない限りはwww 昔のは長持ちしますよね あるある ^p^ ヒィ(;´Д`) ミニマリストですね でしょうね! メルカリ… へーそりゃスゴイ 生前贈与か 百田…
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2021-12-24 16:14:19
兼好法師の自慢話「徒然草気まま読み」#163(最終回)長らくお楽しみいただいた「徒然草気まま読み」、今回が最終回となります!
最後に扱うのは、第二百三十八段。
一部を紹介すると…
一、賢助僧正に伴ひて、加持香水(かうずゐ)を見はべりしに、いまだ果てぬほどに、僧正かへりて侍りしに、陣の外(ほか)まで僧都見えず。
ある人物が七か条にわたって自慢話を書きとどめたことがあったことに倣って、それなら自分もとばかり、兼好法師が七つ挙げた自慢話の数々。
一条から五条までは自分の教養・知識をひけらかす類の話なのだが、六番目にちょっと不思議な話が出てくる。さらに最後の七番目の自慢話がまた可笑しい。
3年3か月にわたって気ままに読み続けた徒然草、何かの折にものを考えるヒントになれば幸いです!兼好法師おもろっ ハニトラ回避 楽しくお話を伺うことが出来ました。少しは教養になっていればよいのですが… ありがとうございました。新番組も楽しみにしております。 このシリーズがなければ兼好法師について知ることはありませんでした。時代背景も違うので、今...
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2019-01-17 15:58:32
仏はどこから来たのか 『徒然草 気まま読み』#11今回扱うのは、第二百四十三段。
徒然草最後の段ですが、順不同で取り上げているので、これが最終回ではありません。
兼好が8歳の時、父親に「仏とはどういうものなのでしょうか」と尋ねた。
父親は、「仏は人がなったものだ」と答えたので、さらに兼好は「人はどうやって仏になったのか」と尋ねる。
父親が「仏の教えによるものだ」と答えると、さらに兼好は「その仏は何が教えたのか」と問いを重ねる。そしてついに答えきれなくなった父親は…
ちょっと微笑ましくもある、子供時代の思い出話。親あるあるw 鶏が先かw 243段
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2019-02-22 17:50:01
保守の神髄 『徒然草 気まま読み』#14今回扱うのは、第百二十七段。
全文を紹介すると…
改めて益なきことは、改めぬをよしとするなり。
これだけ。これで全文である。
だが、このワン・センテンスに、「保守の神髄」が語られている!
このわずかな文章の中に、いろんな含みがあり、単に頑迷固陋に古いものを固守することを推奨しているわけでもないし、その一方で、予測不可能な未来に対しては慎重に臨むべきだと諭す意味も含まれている!
果たしてそれを、読み取れるか?益を考える いそう ひやぁwww 神髄 humuhumu 時効ですか 改めるべきこと=因習 ←伝統 改めて益なきこと=伝統 改めて益なきこと=因習 アメリカ様のための改革… 官僚批判する奴に多い 改革派vs不精(笑) バークさん 吉田兼好>西部邁? ...
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2019-05-16 10:50:16
孤独こそ良い 『徒然草 気まま読み』#26今回扱うのは、第七十五段。
つれづれわぶる人は、いかなる心ならむ。紛るゝ方なく、唯一人あるのみこそよけれ。
この冒頭部分に、言いたいことが凝縮されている。
孤独で退屈な状態でいることを嫌がる人は、どういう心境なのだろう、その気が知れない。たった一人でいることこそがいいのだと兼好は言う。
世に従い、人に交われば、それに迎合し、自分自身を失うというのである。
兼好はその生き方を貫き、自分を通したからこそ『徒然草』を後世に残した。
兼好の生きた時代ですら、このようなことを批判しなければならなかったのである。
それならば、SNSによって、とにかく人と繋がりたい、人の評価を受けたいという意識が強迫観念にまでなっているような現代を兼好が見たら、一体何を思っただろうか…?会ってみなきゃ分からない 孤独に耐えれる器が無いのに、孤独になっている人が多い ニュースとか 孤独を嫌がるけど、近所付き合いも嫌がる 木蓮師範のSNS・・・! 漫画、動画、ゲーム辺りですね。 人生を楽しむためには 自分が確立した孤独 実際会ってみない...
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2019-08-16 16:46:32
愛欲の道 『徒然草 気まま読み』#41今回扱うのは、第九段。
一部を紹介すると…
事に觸れて、うちあるさまにも、人の心をまど(惑)はし、すべて女の、うちとけたる寝(い)も寝(ね)ず、身を惜しとも思ひたらず、堪ふべくもあらぬ業にもよく堪へ忍ぶは、たゞ色を思ふがゆゑなり。
女性の色香ほど人を惑わすものはない。
その色欲の止めがたいことは、他のどんな欲望とも比較にならず、老人も若者も、智者も愚者も変わりがないと力説する兼好。
女の色香が人を惑わす力の強さについて、未だにどの研究者にも出典がわからない形容句を用いて警告を発する兼好。
兼好…いったい、女性と何があった?昔からそうだったのかw きも
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2019-06-15 15:39:14
話し方で人品が知れる 『徒然草 気まま読み』#31今回扱うのは、第五十六段。
一部を紹介すると…
久しく隔たりて逢ひたる人の、わが方にありつる事、數々に殘りなく語り續くるこそあいなけれ。隔てなく馴れぬる人も、程経て見るは、恥しからぬかは。次ざまの人は、あからさまに立ち出でても、今日ありつる事とて、息もつぎあへず語り興ずるぞかし。
人と話をする時の態度で、その人が一流か二流かがわかると、何とも手厳しい分析をする兼好。
思わず「私は二流だ~」と嘆くもくれんさん。でも、これって誰にも覚えがあることでは?
それに、言ってることの中には、単に兼好の好みじゃないの?とか、それはいまの時代では違うんじゃないの?とか言いたくなるようなこともちらほら。
とはいえ、やっぱり耳の痛いところを突いているところがあって、思わず知らず反省会になってしまう一段。笑ってはいけない きついなぁ 言っちゃう じんぴん いつの時代も承認欲求はあったのでしょうか。 よほど迷惑な人が多かった? 面白いことを言っているのにそれに気づけず無反応なのに、程度の低い面白くもないことには反応し馬鹿笑いしている人のことをダメだと言...
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2019-06-22 15:20:14
妻帯するな! 『徒然草 気まま読み』#32今回扱うのは、第五十六段。
一部を紹介すると…
妻といふものこそ、男の持つまじきものなれ。「いつも獨り住みにて」など聞くこそ、心憎けれ。
「たれがしが婿になりぬ」とも、又、「いかなる女をとりすゑて、相住む」など聞きつれば、無下に心劣りせらるゝわざなり。異なることなき女を、よしと思ひ定めてこそ、添ひ居たらめと、賤しくもおし測られ、よき女ならば、此の男をぞ、らうたくして、あが佛と守りゐたらめ。
普段はなるほどと思わされる含蓄のある話ばかりの『徒然草』ではありますが、今回ばかりは「どうしたんだ、兼好!?」と思ってしまう一段。
とにかく男たるもの、妻だけは持ってはいけないと口を極めて罵る兼好。
大したことのない女を良いと思って妻にしている男はつまらない、と言うのはまだわかるけれども、素晴らしい女性に尽くされていても「その程度の男か」と言い放つ。女性に対して厳しい論調は以前にもあったけれども、ここまでくると、一体何があったの?と思ってしまう。
誤解がないようにと、高森氏が自身の結婚観などについても語ります!仏教は女性を徹底的に貶めるからなぁ 平安時代の貴族かしら? なるほどねぇ まさに縁だねぇ・・できた人は 法師はかなり女性からの何かトラウマを受けたんだろうねぇ・・ 主人もあたしも記念日忘れちゃってたわ;; いいご両親だったんですね 無理したらだめ 家...
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2019-05-09 15:36:26
親しき人を見直す 『徒然草 気まま読み』#25今回扱うのは、第三十七段。
全文を紹介すると…
朝夕へだてなく馴れたる人の、ともある時に、我に心をおき、ひきつくろへる様に見ゆるこそ、今更かくやはなどいふ人もありぬべけれど、猶げにげにしく、よき人かなとぞ覺ゆる。
疎き人の、うちとけたる事などいひたる、また、よしと思ひつきぬべし。
この段では、人間関係の距離感の取り方について考察する。
一見、今さら気を使わなくてもいいじゃないかと思えるような間柄の相手でも、その時に合わせて、しかるべき時に然るべき態度を取れるかどうかというのは重要なこと。
そこに、他人を他人として尊重した上で親しんでいるのか、そうではないのかということが表れる。
短い表現の中に、現在にも通用する教訓が語られている。いるいる 親しき中にも礼儀あり
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2019-10-25 16:08:37
「富む」とは何か 『徒然草 気まま読み』#52今回扱うのは、第百二十三段。
重要な部分を紹介すると…
人の身に止む事を得ずして營む所、第一に食ふ物、第二に著る物、第三に居る所なり。人間の大事、この三つには過ぎず。飢ゑず、寒からず、風雨に冒されずして、しづかに過(すぐ)すを樂しみとす。但し人皆病あり。病に冒されぬれば、その愁へ忍び難し。醫療を忘るべからず。藥を加へて、四つの事、求め得ざるを貧しとす。この四つ、缺けざるを富めりとす。この四つの外を求め營むを、驕(おごり)とす。四つの事儉約ならば、誰の人か足らずとせん。
衣食住に「医」を加えているところが兼好独自の考え。この4つが揃っていれば「富」、それが満たされないのが「貧」、それ以上のものを求めるのが「驕」。実に明快な、兼好ならではの人生の価値観。医療も大切でしょう 駄洒落w 時間は皆大切 トムハンクス 間違っていないが、全ての人間に適用できないです FTAが皆保険を壊します 富んでもない! 腹八分目にしないから病を得るとも言う 朝鮮人参のために娘は吉原に行くから… 兼好は意気軒高ではないと…...
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2019-04-12 16:45:07
拙きものは女なり 『徒然草 気まま読み』#21今回扱うのは、第百七段。
今だったら炎上必至?の、凄まじい女性論。
まず前半では、京都の朝廷に務める男たちの間では、女性からの評価や視線が非常に重んじられているという状況が記される。
それを受けた後半で、兼好は女性とはどういうものであるかについて、ボロクソに語っていく。
「すなおならずして、拙きものは女なり」と、ものすごい断言。返す刀で、そんな女の歓心を買おうとする男も斬って捨てている。
一体何があった、兼好!?
そこまで言う理由が、最後にちょっとほの見えて、兼好法師のまだ悟ってなさそうな人間像が浮かび上がる。世の中の半分は女性ですものね(LGBTもあるけどまあ) さんせーいwww ありのまましかないのに・・ わざとらしいのはダサいよ ヒョーロンしてる女ども 「あなた、てっぺんかけましたか? ウィットを試したんだな 机の上の盆栽はパセリですか? 難し過ぎ ...
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2019-09-06 16:22:43
男として願わしいこと 『徒然草 気まま読み』#44今回扱うのは、第一段。
有名な「つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて…」の序段に続く第一段で兼好が語ることは、やはり「つかみ」を意識してか、人として、男として、望ましいこと、願わしいことは何だろうかという、間口の広い題材となっている。
一部を紹介すると…
人は、かたち・有樣の勝(すぐ)れたらんこそ、あらまほしかるべけれ。物うち言ひたる、聞きにくからず、愛敬ありて、言葉多からぬこそ、飽かず向(むか)はまほしけれ。めでたしと見る人の、心(こころ)劣りせらるゝ本性(ほんじゃう)見えんこそ、口をしかるべけれ。
人品(しな)・容貌(かたち)こそ生れつきたらめ、心はなどか、賢きより賢きにも、移さば移らざらん。かたち・心ざまよき人も、才なくなりぬれば、しな(=人品)くだり、顔憎さげなる人にも立ちまじりて、かけずけおさるゝこそ、本意なきわざなれ。
兼好の思う、いい男の条件が、かなり具体的に語られている。これが『徒然草』の「入り口」である!達筆過ぎも 嘲っているね 兼好版「学問のすすめ」 表情筋が固定される 表情次第ってこともある 叩かれやすい時代ですから… おいおい、法師よ! ???「落ちぶれてスマン!」 竹田「貴方とは血統がちがうんです!」 男として嘆かわしいこと 中身を磨ければ一...
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2021-09-11 10:16:55
心の重大さ「徒然草気まま読み」#149今回扱うのは、第百二十九段。
冒頭を紹介すると…
顔囘は、志人に勞を施さじとなり。すべて人を苦しめ、物を虐(しへた)ぐる事、賎しき民の志をも奪ふべからず。
現代の人間でも追いついていない人が圧倒的に多い、心身に関する兼好の先見性がうかがえる一段。
人の心を蔑ろにすることは、人の身体を傷つけること以上に害が大きいものである。
薬が身体に及ぼす影響よりも、心が身体に影響を及ぼすことの方がはるかに大きい。
そんなことを兼好は、実例を挙げて説いていく。
コロナ禍で、過剰にウイルスを怖れて人の心を踏みにじることに対して一切の配慮をせず、しかもワクチンに全ての望みをかけている現代人って、兼好から見てどれだけ遅れているのだろうか?心身一如 共同幻想論 そういえば、マリーアントワネットも投獄されて一瞬で白髪になったというお話がありますが、ほうんとうだったのかもしれません。 現代の心理学は、兼好法師のそういった見識を科学的に証明したということでしょうか。興味深いことです。ありがと...
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2019-05-23 15:00:00
真の専門家とは 『徒然草 気まま読み』#28今回扱うのは、第百八十七段。
全文を紹介すると…
萬の道の人、たとひ不堪なりといへども、堪能の非家の人にならぶ時、必ずまさることは、たゆみなくまさることは、たゆみなく愼みて軽々しくせぬと、ひとえに自由なるとの等しからぬなり。
藝能、所作のみにあらず。大方の振舞ひ・心づかひも、愚かにして謹めるは得の本なり。巧みにしてほしきまゝなるは、失の本なり。
世の中には、何のジャンルにおいても、プロであるのに技量に劣る人もいれば、素人にもかかわらずプロ顔負けの上手さを見せる人もいるものである。
しかし、プロと素人を並べてみれば、必ずプロの方が優ると兼好は言う。
それはなぜか?
ここから、「プロとは何か?」ということが見えてくる。皇室で育ったとはいえ、あの品格は並の努力では身につかないでしょうね それでもオーラの桁が違う 聖域で研鑽した天皇が最強ですね
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2021-06-04 17:17:00
待つのは老いと死「徒然草気まま読み」#136今回扱うのは、第七十四段。
前半部分を紹介すると…
蟻の如くに集りて、東西にいそぎ南北に走る。貴(たか)きあり、賎しきあり、老いたるあり、若きあり、行く所あり、歸る家あり、夕にいねて朝に起く。營む所何事ぞや。生を貪り利を求めてやむ時なし。
徒然草の基調を為しているといえる一段。
どんな人にとっても確実なことは、老いと死が必ず訪れることである。
この現実に向き合わずに日々を過ごしている人が、いかに多いことだろうか?
コロナ禍で初めて自分の死を意識して、パニックを起こしてコロナ脳になり、いや、死にたくない、ゼロコロナだ! と血迷っている現代の人々を兼好が見たら、どう思うだろうか?
だが一方で兼好は、決して虚無感に浸っていたわけではない。
一筋縄ではとらえきれぬ、その人生観・死生観とは?玉川「1万年生きたい!」 万物は流転する 恩師・アリさん! うみ!?
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2019-03-28 19:58:37
勅書を持たる者は下馬せず 『徒然草 気まま読み』#19今回扱うのは、第九十四段。
短いので全文を掲げると…
常磐井相國、出仕したまひけるに、勅書を持ちたる北面あひ奉りて、馬よりおりたりけるを、相國、後に、「北面なにがしは、勅書を持ちながら下馬し侍りし者なり。かほどの者、いかでか君に仕うまつり候ふべき」と申されければ、北面を放たれにけり。
勅書を馬の上ながら捧げて見せ奉るべし、下るべからずとぞ。
朝廷のトップである太政大臣・西園寺実氏が朝廷に出てきた時、上皇の手紙を持った武士が乗った馬と出会った。武士は馬から降りて礼儀を示したが、その行為がけしからんと、西園寺はその武士の職を解いてしまった。それはなぜか?
天皇・上皇の権威とはどのように担保されてきたのかがうかがえるエピソード。- 156
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2021-05-13 15:09:36
「エビデンスを重んじた僧侶」徒然草気まま読み#132今回扱うのは、第二百二段。
一部を紹介すると…
竹谷の乘願房、東二條院へ參られたりけるに、「亡者の追善には何事か勝利多き。」と尋ねさせ給ひければ、「光明眞言、寶篋印陀羅尼。」と申されたりけるを、弟子ども、「いかにかくは申し給ひけるぞ
「エビデンス」と「僧侶」、何か不思議な取り合わせだが、時代に関係なく大切な、それでいてなかなかできない態度の取り方について教えてくれる一段。
特に、宗教者がこのような態度を示したということには、なかなか考えさせられるものがある。
浄土宗の法師が、亡き人の供養において、優れて益のあるものは何かと問われて、真言宗の呪語を挙げた。
なぜ浄土宗の念仏を挙げないのかと問いかける弟子たちに法師が語ったこととは?とはずがたり 念仏は無間地獄、禅は悪魔の教え… 入道ならタコデンスを重んじそう
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2021-04-08 22:01:29
「事を成し遂げるには」徒然草気まま読み#127今回扱うのは、第百八十八段。
冒頭を紹介すると…
ある者、子を法師になして、「學問して因果の理〔佛教の一教義、善因に善果、惡因に惡果ある理〕をも知り、説經などして世渡るたづき〔方法手段〕ともせよ。」といひければ、教のまゝに説經師にならむ爲に、まづ馬に乘りならひけり。
徒然草の中でも最も長文ではあるが、言いたいことは極めてシンプルで明快。
何か成し遂げたいことがあったら、回り道をしてはいけない、先送りにしてはいけない、やるなら今しかない! ということを、様々な例を出して説いている。
今やらなければならないことをやる、それ以外のことは思い切って捨てる。
それができる人が、事を成し遂げる人なのだ!厳しかー ここまで自粛したのだから自粛で突き進めというのは間違いってことですね。
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2020-03-20 17:27:08
人から非難されない言動 『徒然草 気まま読み』#73今回扱うのは、第二百三十三段。
全文を紹介すると…
萬の科(とが)あらじと思はば、何事にも誠ありて、人を分かず恭(うやうや)しく、言葉すくなからんには如かじ。男女・老少、みなさる人こそよけれども、ことに若くかたちよき人の、言うるはしきは、忘れがたく、思ひつかるゝものなり。
よろづのとがは、馴れたるさまに上手めき、所得(ところえ)たるけしきして、人をないがしろにするにあり。
兼好法師の人生哲学がよく表れているといえる段。
物事に対して、人と接するに際してどうあるべきか。
若い人に向けた眼差しも注目すべきところ。
さらに、「言葉すくなからんには如かじ」という自制の勧めは、今日こそ肝に銘じるべきことではないだろうか?多方面からの圧力w 思い込みは危険ですね 口は災いの元! PHSはサービス止めると言われたなぁ… デビュー? アンチか… いっちょ噛み 注目されるからね~ 自制心、深い話だ…
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2021-06-11 15:52:44
世間に疎くあれ「徒然草気まま読み」#137今回扱うのは、第七十六段。
全文を紹介すると…
世のおぼえ花やかなるあたりに、嘆きも喜びもありて、人多く往きとぶらふ中(うち)に、聖法師の交りて、いひ入れ佇みたるこそ、さらずともと見ゆれ。さるべきゆゑありとも、法師は人にうとくてありなむ。
権勢のある人のところに、いろんな人が出入りしている中に、遁世の法師が混じっていた。
それを見て、兼好法師が思ったこととは?
一般の人と、自ら法師となることを選んだ人とは違ってあってほしい。
兼好の美意識が端的に表れた一段。とってもオシャレです 遁世の法師 不祝儀袋=香典袋 高森先生、シャツの趣味悪いw 祝儀院議員
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2019-03-21 19:32:20
死を憎まば、生を愛すべし 『徒然草 気まま読み』#18今回扱うのは、第九十三段。
誰もが身につまされるであろう、生と死に関する話。
死を恐れるならば、もっと生を楽しもう。
もし死を憎むなら、もっと生を愛そう。
それができないのは、死を恐れていないからというわけではない。
そして、死生観にはさらに高度な次元がある…
ごく身近な話から語り出して、人生の本質にまで到達する『徒然草』の奥深さ。話が飛躍し過ぎたら一般人は笑いますわ 生も死も超越するのは仏の世界か 死を意識しないと生が輝かない 前フリ?
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2019-11-07 17:03:55
競争の弊害 『徒然草 気まま読み』#54今回扱うのは、第百三十段。
結論部分を紹介すると…
人に勝らむことを思はば、たゞ學問して、その智を人に勝らむと思ふべし。道を學ぶとならば、善に誇らず、ともがらに爭ふべからずといふ事を知るべき故なり。大きなる職をも辭し、利をも捨つるは、たゞ學問の力なり。
勝負ごとに入れ込むことの不毛を兼好は説く。
ただ勝ち負けにこだわって快感を得るということは、負けた人に不快感を味わわせて喜ぶということであり、徳に背くし、長く恨みを買うことも多く、いいことがない。
だから人に勝ちたいと思うのなら、学問をしてその智で勝てという、兼好の深い洞察。
古典に対する造詣が非常に深かった作家・田辺聖子が『古典の森へ』で語った徒然草評もご紹介!40,50ははなたれ坊主・ もくれん様は哭らせたい 哭ってる(笑) 東大卒の官僚に多い人種? 知識人も知識の多寡で争っています…
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