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2024年6月11日 06時23分に生成された05時00分のデータです
2019-11-07 17:03:55
競争の弊害 『徒然草 気まま読み』#54今回扱うのは、第百三十段。
結論部分を紹介すると…
人に勝らむことを思はば、たゞ學問して、その智を人に勝らむと思ふべし。道を學ぶとならば、善に誇らず、ともがらに爭ふべからずといふ事を知るべき故なり。大きなる職をも辭し、利をも捨つるは、たゞ學問の力なり。
勝負ごとに入れ込むことの不毛を兼好は説く。
ただ勝ち負けにこだわって快感を得るということは、負けた人に不快感を味わわせて喜ぶということであり、徳に背くし、長く恨みを買うことも多く、いいことがない。
だから人に勝ちたいと思うのなら、学問をしてその智で勝てという、兼好の深い洞察。
古典に対する造詣が非常に深かった作家・田辺聖子が『古典の森へ』で語った徒然草評もご紹介!40,50ははなたれ坊主・ もくれん様は哭らせたい 哭ってる(笑) 東大卒の官僚に多い人種? 知識人も知識の多寡で争っています…
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2019-10-04 17:14:16
小林秀雄の「徒然草」論 『徒然草 気まま読み』#48今回は少し趣向を変え、徒然草の本文から離れて、昭和を代表する批評家、「批評」をジャンルとして確立し、文学であり芸術であるというレベルにまで高めた小林秀雄が、早くから徒然草を絶賛していたということを紹介する。
兼好が「徒然草」で書いていたことは「批評」であり、兼好こそが自らの先駆者であると小林は見ていたようだ。
その著作集『古典と伝統について』から、そんな小林秀雄の「徒然草」論を紹介する。
そして、最後に小林秀雄がイチ押しとして挙げる徒然草の段は…?小林秀雄の神霊が降臨? 栗ぼっち? あえて「そこ」(笑) 鴨長明は単なるニヒリスト だろうな えーねん(笑) 読んでみたいな わからんでしょ? 田中角栄の文章もうまいと褒めた 何べん読んでもわからん 文章が難しすぎて 年齢不相応に多い? うらやましい...
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2021-10-21 11:57:11
兼好法師の教養論「徒然草気まま読み」#155今回扱うのは、第百二十二段。
冒頭を紹介すると…
人の才能は、文明らかにして、聖の教へを知れるを第一とす。次には手かく事、旨とする事はなくとも、これを習ふべし。學問に便りあらむ爲なり。
人の学問・才芸としては、古典を学び、聖人の教えを詳しく知っていることが第一に重要で、その次は文字を上手に書くことが大事だと兼好は言う。
さらにこれに続けて、重要なものを順番に挙げていくのだが、ここに兼好らしく、しかも現代に通じる価値観が表れてくる。
普通は「文武両道」というが、兼好はこれにもう一つの道を加える。しかもその第三の道を「武」よりも上に置き、この3つのいずれも欠けてはならないと説く。
その第3の道とは?
そしてその価値観は、実は最近出た『コロナとワクチンの全貌』にも通じている!本当に良いタイミングでご本を出して頂きありがとうございました。しかし、武はどう考えてもダメなのですが、木登りとかは、だめでしょうね~ 返事がきまして、皇統問題について同じ意見だったので、コロナについて多少意見が違うところもありましたが、彼を応援するこ...
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2019-08-08 15:39:10
命長ければ、辱(はじ)多し 『徒然草 気まま読み』#40今回扱うのは、第七段。
全文を紹介すると…
あだし野の露消ゆる時なく、鳥部山の煙立ちさらでのみ住み果つる習ひならば、いかに、物の哀れもなからん。世は定めなきこそいみじけれ。
命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし。かげろふの夕を待ち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。つくづくと一年(ひととせ)を暮らす程だにも、こよなうのどけしや。飽かず、惜しと思はば、千年(ちとせ)を過すとも、一夜の夢の心地こそせめ。住みはてぬ世に、醜きすがたを待ちえて、何かはせん。命長ければ辱(はじ)多し。長くとも四十(よそぢ)に足らぬほどにて死なんこそ、目安かるべけれ。
そのほど過ぎぬれば、かたちを恥づる心もなく、人に出(い)でまじらはん事を思ひ、夕(ゆふべ)の日に子孫を愛して、榮行(さかゆ)く末を見んまでの命をあらまし、ひたすら世を貪る心のみ深く、物のあはれも知らずなり行くなん、浅ましき。
徒然草の中でも特に美文で格調の高い段。
ただひたすら生きることのみに執着していたら、千年生きても足りないと思うだろう。
限りある命を受け入れることができるか?
永遠の命を手に入れるよりも、大切なこととは何か?
手塚治虫の『火の鳥』などのテーマに受け継がれていく、人生・生命に関する哲学。
さらには、日本人の感覚の底にある「永遠」の目指し方などについても語ります。bgm変わった? 継がれていくものの永続性に価値がある 遷宮 永遠でないからこそ輝く命 素晴らしい! (笑) へー。
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2021-10-01 19:17:36
人生は不確実なり「徒然草気まま読み」#152今回扱うのは、第百八十九段。
前半を紹介すると…
今日はその事をなさむと思へど、あらぬ急ぎまづ出で來て紛れ暮し、待つ人は障りありて、頼めぬ人はきたり、頼みたる方のことはたがひて、思ひよらぬ道ばかりはかなひぬ。
人生の真実を端的に言い表した一段。
人生は思い通りには行かない。あてになるものなどない。
といっても、決してネガティブにもならずニヒリズムにも陥らず、フラットな視点で語っているのが特徴。なかなか兼好法師のように悟ることはできませんが、思わぬ方向で願いが叶えばよい と思わずにはおれません。ありがとうございました。 それにしましても、眞子さまのご病気はなかなかのショックで早くお幸せになって頂きたいと、今はただただそのことを祈っています。...
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2020-04-17 17:37:08
見苦しきこと 『徒然草 気まま読み』#77今回扱うのは、第百十三段。
前半を紹介すると…
四十(よそぢ)にも餘りぬる人の、色めきたる方、自ら忍びてあらんは如何はせん。言(こと)に打ち出でて、男・女のこと、人の上をもいひ戲(たは)るゝこそ、似げなく、見苦しけれ。
四十歳も過ぎた人が…という書き出しだが、人生百年時代の現代と違って、当時の40代はもう老境。
そんないい歳をした人が、こんなことをしているのは見苦しいという兼好法師の美意識がうかがえるのだが、その一方で、鎌倉時代でも、老人と言われる世代でもこんな人はいたんだなあ、人間って変わらないなあ、なんて見方もできて、ちょっと微笑ましくもある一段。デヴィ(笑)自慢にならないような… くせに(笑) いるいる
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2019-08-02 19:58:57
稽古の心得 『徒然草 気まま読み』#39今回扱うのは、第百五十段。
一部をを紹介すると…
能をつかんとする人、「よくせざらむ程は、なまじひに人に知られじ。内々よく習ひ得てさし出でたらむこそ、いと心にくからめ」と常にいふめれど、かくいふ人、一藝もならひ得ることなし。
ちょっと厳しいことを言っているが、言われてみればそのとおり。
こっそり練習して、上手くなったら発表しようなんて思っている人は、何事も身につけられた試しはない。
どんなに下手であろうと、失敗しようと、恥をかこうと、構わずに披露してみることこそが重要。
これ、「ゴー宣道場」にも通じる話なので、今度参加する人は見ておいてくださいね!背伸びの罠との戦いなのかも 恥を晒してでも鍛錬 現場では通用しない考えですねー
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2020-02-06 16:23:57
大事なことを後に回すな 『徒然草 気まま読み』#66今回扱うのは、第四十九段。
前段を紹介すると…
老來りて、始めて道を行ぜんと待つ事勿れ。古き墳(つか)、多くはこれ少年の人なり。はからざるに病をうけて、忽ちにこの世を去らんとする時にこそ、はじめて過ぎぬる方のあやまれる事は知らるなれ。誤りといふは、他の事にあらず、速かにすべき事を緩くし、緩くすべきことを急ぎて、過ぎにしことの悔しきなり。その時悔ゆとも、甲斐あらんや。
人生の誤りとは、重要なことを後回しにして、どうでもいいことを優先してやることである。
今はその時ではない、いずれ時が来たらやろう、などと言っていたら、結局やらないうちにこの世を去ることになってしまう。その時に後悔したところで、どうにもならないのだ。
兼好は「仏道」について言っているが、これはもちろん、何についても言えること。人は時間を無限に持っているわけではなく、いつも死が隣にあることを意識していないと、何もしないで人生を終えることになってしまう。
後段では、兼好のちょっと狂的な感覚がうかがえるエピソードが紹介される。狂気 気がふれた? 人目を気にするなと 死を意識して生きる でも長生きする確率のほうが多い それが何かわからない 新型肺炎とか 神経症? 往生しまっせ(笑) ポチ「今は米国を批判すべきではない」 明日から本気出す?
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2021-04-30 20:59:09
「珍しい鳥獣は不要」徒然草気まま読み#130今回扱うのは、第百二十一段。
冒頭部分を紹介すると…
養ひ飼ふものには馬、牛。繋ぎ苦しむるこそ痛ましけれど、なくて叶はぬ物なれば、如何はせむ。犬は守り防ぐつとめ、人にも優りたれば、必ずあるべし。されど家毎にあるものなれば、ことさらに求め飼はずともありなむ。
極めて合理的に、不要なものははっきり不要だと判断を下す兼好法師。
前回はむやみに有難がられていた「舶来品」を要らないと断定したが、続いて今回は、家畜・ペットなどの動物について語っている。
ここで注目したいのは、兼好法師の動物に対する想像力の深さとそれに基づく優しさ。
なぜ兼好は珍しい鳥獣を飼うことに異議を唱えているのか?
それは、単に無駄だとか、役に立たないとかいう理由ではないのである。今で言えばヴィーガン? 仏教者ですな ミニチュア○○も虐待 食う鶏は良くて珍しい鳥はアウトか 嗚呼… 仏教者ですな 鷹狩りする武士はどう? 終末期医療も虐待です ステイホームも虐待です wwwwwww 村の集団免疫w 「畜群は畜群だとww」 フリーラ...
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2021-09-23 10:17:29
大に慣れれば小を顧みない「徒然草気まま読み」#151今回扱うのは、第百七十四段。
全文を紹介すると…
小鷹によき犬、大鷹に使ひぬれば、小鷹に惡くなるといふ。大に就き小を捨つる理まことにしかなり。人事多かる中に、道を樂しむより氣味深きはなし。これ實の大事なり。一たび道を聞きて、これに志さむ人、孰れの業かすたれざらむ、何事をか營まむ。愚かなる人といふとも、賢き犬の心に劣らむや。
鷹狩りの犬の話から、大きなことに関わった者は、小さなことには目が向かなくなるという例を挙げた上で、これを兼好法師は一気に人生における仏道修行の話につなげる。
人生において、仏道よりも大きなものはないと確信する、兼好法師のある種のラジカリズムや、人生観がストレートに表されている一段。
さて、これをどうお感じになるでしょうか?ボケとツッコミの阿吽の呼吸! 笑 ありがとうございました。 賢い犬は侮れませんよ。人の機微にも聡いし、もう、劣化した大衆よりは、よほど優しく心を温めるそして社会に役にたつ存在です。 小鷹狩りに血道を上げてきた人が生にしがみつく? 犬より愚かな現代日本...
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2020-02-01 13:27:34
過ぎたる欲望を捨てよ 『徒然草 気まま読み』#65今回扱うのは、第二百四十二段。
全文を紹介すると…
とこしなへに、違順につかはるゝ事は、偏(ひとえ)に苦樂の爲なり。樂といふは好み愛する事なり。これを求むる事 止(や)む時無し。樂欲(ごうよく)するところ、一つには名なり。名に二種あり。行跡と才藝との誉(ほまれ)なり。二つには色欲、三つには味(あじわい)なり。萬の願ひ、この三つには如(し)かず。これ顛倒の相より起りて、若干(そこばく)の煩ひあり。求めざらむには如かじ。
ラス前で、特に心がこもっている感じもする一段。
これが徒然草で最後まで残ったテーマと言えるかもしれない。<br>人の欲望には限りがない。名誉欲、色欲、そして食欲。
これが過ぎると、人は不幸になる。
徒然草に通して書かれてきたリアルな人間観察・分析の中に、仏教の教えや兼好の価値観が端的に表れている。よしりん先生、、、 世代によって欲望の優先順位も違ってくる 欲望のコントロールがテーマか? 収入より見た目 FBIのフーバー長官とか 名前は出なくていい 高森先生、毛が多くってうらやましい 過剰な欲望はストレスにもなる 何でも過剰はダメよと 上級=モテ系?
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2021-10-08 21:34:09
味噌があれば酒は呑める「徒然草気まま読み」#153今回扱うのは、第二百十五段。
冒頭部分を紹介すると…
平宣時朝臣、老いの後昔語に、「最明寺入道、ある宵の間によばるゝ事ありしに、『やがて。』と申しながら、直垂のなくて、とかくせし程に、また使きたりて、『直垂などのさふらはぬにや。夜なれば異樣〔粗末のもの〕なりとも疾く。』とありしかば、
鎌倉幕府の閣僚クラスであった人物が、老後の昔話に語った話。
最高権力者である執権の最明寺入道からある宵の時に来るよう呼ばれた。
正式の訪問着もなかったのだが、それでもいいからすぐ来いと言われて出かけてみると…
最高権力者とその臣下の関係にある者でありながら、全く飾らず盃を交わしていたという場面が語られる、実に微笑ましいエピソード。心温まるお話ありがとうございました。しかし、ふちについた味噌って… どんだけなんでしょうね~~ 味噌でお酒を飲む というのは、鎌倉幕府の文化について習ったときに聴いたことがありましたが、まさか、最高権力者もそうだとは思いませんでした。 華美を嫌い、貧...
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2021-05-06 19:23:18
「悪事のついで」徒然草気まま読み#131今回扱うのは、第二百九段。
全文を紹介すると…
人の田を論ずるもの、訟(うた)へにまけて嫉(ねた)さに、その田を刈りて取れとて、人をつかはしけるに、まづ道すがらの田をさへ刈りもて行くを、「これは論じ給ふ所にあらず。いかにかくは。」といひければ、刈るものども、「その所とても刈るべき理なけれども、僻事せむとてまかるものなれば、いづくをか刈らざらむ。」とぞいひける。ことわりいとをかしかりけり。
田んぼの所有権をめぐる争いで訴訟を起こし、負けた男がその腹いせに、人を使ってその田の稲を刈り取ってしまおうとした。
ところが命じられた者たちが、その道すがらにある無関係の田の稲まで刈り取ろうとしたので、それを止めようとしたら思わぬ「正論」で反論されてしまう。
ちょっとした小噺みたいな滑稽味のある一段。
しかもこの話には、一説には意外な解釈もあって…兼好
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2019-07-13 14:12:03
伊勢から上京した鬼 『徒然草 気まま読み』#35今回扱うのは、第五十段。
一部を紹介すると…
應長のころ、伊勢の國より、女の鬼になりたるを率て上りたりといふ事ありて、その頃二十日ばかり、日ごとに、京・白川の人、鬼見にとて出で惑ふ。「昨日は西園寺に參りたりし、今日は院へ参るべし。たゞ今はそこそこに」など云ひあへり。まさしく見たりといふ人もなく、虚言(そらごと)といふ人もなし。上下(かみしも)たゞ鬼の事のみいひやまず。
前回に続いて、現在の「都市伝説」を思わせる話。
伊勢から女の鬼を連れて京に上った者がいるという噂がたち、噂が噂を呼んで、京の都は騒然。
珍しいものが見れると「鬼見」に繰り出す人もいて…
前回お見せできなかった「猫又」の絵や、「鬼」のイメージの変遷がわかる絵などもお目にかけます!♪ウワサを信じちゃいけないよ---山本リンダ 噂に踊らされるのは今もよくある ゴジラ見 鬼になった女はいるでしょうコワ; 亡くなる事を「鬼籍に入る」って言いますね すぐ消化してう●こになっちゃうの お腹いっぱいになるね わたしきれい?(笑) 「近代の呪い」
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2019-12-12 16:20:08
酒の功罪 『徒然草 気まま読み』#59今回扱うのは、第百七十五段。
この段は徒然草の中でも突出して、最も長い。
その長文で兼好が語っていることは、とにかく酒というものがいかに有害で、酒のみがみっともなく、はた迷惑で、一切いいことなんかないということ。
よくもこれだけ思いつくなというくらいのお酒の悪口をつらつら書き並べていて、酒のみにとっては耳が痛すぎてもう聞きたくないと思いそうなところだが、終盤になってくると論調が変わってきて…
どんなに問題があっても捨てがたい魅力があるもの、それが酒!酒が好きなのか嫌いなのか 今回はすごいなw なんだこりゃw ムチャラクチャラだw Wwww ハラスメントですなぁ やばいですねw 飲める人には魅力あると思います。 友人が飲めない場合は? 飲んでもいいけど、飲めない人に勧めないで。 私もこの回は聞きた...
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2019-06-06 15:07:19
旅の効用 『徒然草 気まま読み』#30今回扱うのは、第十五段。
全文を紹介すると…
いづくにもあれ、暫し旅立ちたるこそ、目さむる心地すれ。
そのわたり、こゝかしこ見ありき、田舎びたる所、山里などは、いと目馴れぬことのみぞ多かる。都へたよりもとめて文やる。「その事かの事、便宜に忘るな」など、言ひやるこそをかしけれ。
さやうの所にてこそ、萬に心づかひせらるれ。持てる調度まで、よきはよく、能ある人・かたちよき人も、常よりはをかしとこそ見ゆれ。
寺・社などに、忍びてこもりたるもをかし。
普通なら、旅に出ることの目的は、行った先の珍しいものや風光明媚な景色など、普段触れることのないものを見て、そこに価値を見出すことにあると思うところだが、やはり兼好は違う。
兼好は、旅に出て日常から切断されることで、むしろ日常の価値を再発見するところに意味があるという。
言われてなるほどと思う、旅の値打ちとは?「大嘗祭」の本買いましたよー
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2020-10-29 16:24:43
生きてる間は武勇を誇るな「徒然草 気まま読み」#105今回扱うのは、八十段。
冒頭を一部紹介すると…
人ごとに、我が身にうとき事をのみぞ好める。法師は兵の道をたて、夷(えびす)は弓ひく術知らず、佛法知りたる氣色(きそく)し、連歌し、管絃を嗜みあへり。されど、おろかなる己が道より、なほ人に思ひ侮(あなづ)られぬべし。
法師が武術をやってみたり、武士が仏法を学んだり、専門外の余技に手を出す人は、その余技が大したものではないのみならず、本来の専門においても二流である。
…と、ここまでは他でも度々言っていることだが、兼好はここから武士にとっての武の道とは何たるかという話に入っていく。
たとえ百戦百勝の戦歴があっても、その武勇は誇るに足らないと兼好は言う。それはなぜか?
『徒然草』全体の中ではあまり注目されてはいないが、兼好は武士だったのだということを強烈に思い起こさせる、異色の段。チョイスが絶妙のタイミングです!古典を読むのも大事 おどれら! わかるわかる あー、これ笹さんにも入って欲しい話 明治維新の志士のような自己否定 高橋紹運 日本人の美学 日本人は武芸好き? 武者(むさ)ね いつもチョイスがタイムリーだね やるべきこと...
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2019-11-29 16:11:48
凶相の理由 『徒然草 気まま読み』#57今回扱うのは、第百四十六段。
全文を紹介すると…
明雲座主、相者(さうじゃ)に逢ひ給ひて、「己(おのれ)若し兵仗の難やある」と尋ねたまひければ、相人、「實(まこと)にその相おはします」と申す。「いかなる相ぞ」と尋ね給ひければ、「傷害の恐れおはしますまじき御身にて、假にもかく思しよりて尋ね給ふ。これ既にそのあやぶみの兆なり」と申しけり。はたして矢にあたりて失せ給ひにけり。
「虫の知らせ」というものがある。
する必要がないはずの心配が、心の中に沸いてきて、不安でしょうがなくなってきたりする。
それはほんの気のせい、取り越し苦労か?
いや、そんな不安を感じた時点で、実は危機的状況になっているのだ…という、ちょっと怖くなってくる話。信長の焼き討ちの時の座主も? 比叡山座主は千日回峰行を乗り越えたのにか… ひえーーーー! 座主
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2020-08-21 14:12:23
専門家は大したものだ 『徒然草 気まま読み』#95今回扱うのは、第五十一段。
全文を紹介すると…
龜山殿の御池に、大井川の水をまかせられむとて、大井の土民に仰せて、水車(みづぐるま)を作らせられけり。多くの錢(あし)を賜ひて、數日(すじつ)に營み出してかけたりけるに、大方廻らざりければ、とかく直しけれども、終に廻らで、徒らに立てりけり。さて宇治の里人を召してこしらへさせられければ、やすらかに結(ゆ)ひて參らせたりけるが、思ふやうに廻りて、水を汲み入るゝ事、めでたかりけり。萬にその道を知れるものは、やんごとなきものなり。
現代の「専門家」とか「有識者」とかいうものは、全然信用ならないものに成り下がっているが、兼好法師が生きた時代には、本当に真っ当な専門家がいた。
兼好はそういう尊敬すべき専門家やプロフェッショナルを称える文を何度も書いていて、これもそのひとつ。
本来、専門家とは大したものであるべきだという思いを込めつつ、読んでいこう。高森先生も専門家 あし、変換で出ない
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2020-01-09 15:49:11
古典のすすめ 『徒然草 気まま読み』#62今回扱うのは、第十三段。
全文を紹介すると…
ひとり灯のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするこそ、こよなう慰むわざなる。
文は文選(もんぜん)のあはれなる卷々、白氏文集(=白樂天の詩文集)、老子のことば、南華の篇。この國の博士どもの書けるものも、いにしへのは、あはれなる事多かり。
「読書のすすめ」という題にしてもいいのだが、引き合いに出されているのはすべて古典である。
それにつけても問題なのは現代の、「古典のすすめ」どころか「読書」そのものが廃れてしまっている傾向である。
読書の魅力を小学生くらいのうちに味わっておかないと、読書の習慣をつけるのは難しい。
これは親と学校が頑張らなければならないことなのだが…高森先生、白髪増えてません? 素晴らしい 政治家は本を読め 漫画重要! 時々女性が本読んでますよ ですねぇ 学者にまでなってます! スゴイ! 感想文をネットで拾う時代ですからね~ 文学に触れないと感情が劣化する 小学生から英語やプログラミングを習わせ...
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2020-04-02 17:27:25
玉は淵になぐべし 『徒然草 気まま読み』#75今回扱うのは、第三十八段。
冒頭部分を紹介すると…
名利に使はれて、靜かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ。
財(たから)多ければ身を守るにまどし。害を買ひ、煩ひを招く媒(なかだち)なり。身の後には金(こがね)をして北斗を支ふとも、人の爲にぞ煩はるべき。愚かなる人の目を喜ばしむる樂しび、又あぢきなし。大きなる車、肥えたる馬、金玉の飾りも、心あらん人はうたて愚かなりとぞ見るべき。金は山にすて、玉は淵になぐべし。利に惑ふは、すぐれて愚かなる人なり。
この段には、兼好法師の極めてラジカルな面が表れている。
そこには、序に「徒然なるままに」というような、することもなく手持ち無沙汰だから書いているといった感覚とは全く異なる、尖った若々しい感性がある。
そしてそれは、真に人生を大切に考え、人生を輝かせることを阻んでいるのは何なのかということを真剣に考えたからこそ到達した心境なのである!ミニマリスト? 深いな 第2位:名誉欲 第1位:金欲 家族動機の否定(笑) 過ぎたるは及ばざるがごとし
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2019-10-18 17:11:15
法然の教え 『徒然草 気まま読み』#51今回扱うのは、第三十九段。
全文を紹介すると…
或人、法然上人に、「念佛の時、睡りに犯されて行を怠り侍る事、如何(いかゞ)して此の障りをやめ侍らん」と申しければ、「目の覺めたらむ程、念佛し給へ」と答へられたりける、いと尊かりけり。又、「往生は、一定(いちじょう)と思へば一定、不定と思へば不定なり」といはれけり。これも尊し。
また、「疑ひながらも念佛すれば往生す」とも言はれけり。是も亦尊し。
親鸞の師である浄土宗の開祖・法然。
その法然の教えを、実に徒然草的な、味わい深い筆致で紹介している。
厳しい修行を必要としない、念仏を唱えれば往生ができるという教えであるにもかかわらず、念仏の時に睡魔に襲われて行がおろそかになるという相談をする者がいた。
それに対する法然の答えに注目するあたりに、多くの衆生に救いの門を開こうという法然の姿勢に対する兼好の共感が見られる。あるある 毛「宗教はアヘンだ」 相対主義? イェホバに聞かせてやりたい(笑) 念仏は眠いから… 親鸞なおもて往生を遂ぐ、況や法然をや
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2019-04-04 16:47:19
良き細工 『徒然草 気まま読み』#20今回扱うのは、第二百二十九段。
すごく短いので全文を掲げると…
よき細工は、少し鈍き刀をつかふといふ。妙觀が刀はいたく立たず。
これで全文。
しかしこれだけで、優れた表現をするには何が大事なことなのかということを考えさせられる。
良い細工をするには、少し切れ味の鈍い刀を使う。
それはなぜ?- 129
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2019-03-14 16:44:09
珍しすぎる宝物 『徒然草 気まま読み』#17今回扱うのは、第八十七段。
短いので全文を掲げると…
或者、小野道風の書ける和漢朗詠集とて持ちたりけるを、ある人、「御相傳浮けることには侍らじなれども、四條大納言撰ばれたるものを、道風書かむこと、時代や違ひはべらむ、覺束なくこそ」といひければ、「さ候へばこそ、世に有り難きものには侍りけれ」とていよいよ秘藏しけり。
まるで落語みたいなエピソード。
特に何の教訓にもなりそうにないけれど、何か現代でも似たようなことがありそうな。『徒然草』には、こんなのもあるのです。しょんなバナナ; しんじゅられない これがホントの「へぽーん!(@o@);;」であります そりゃ“有ることが難い"わけだwwww
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2020-07-16 19:51:11
神社のすすめ 『徒然草 気まま読み』#90今回扱うのは、第二十四段。
全文を紹介すると…
齋王の、野の宮におはします有樣こそ、やさしく、面白き事の限りとは覺えしか。「經」・「佛」など忌みて、「中子(なかご)」、「染紙(そめがみ)」などいふなるもをかし。
すべて神の社こそ、捨て難く、なまめかしきものなれや。ものふりたる森の景色もたゞならぬに、玉垣しわたして、榊木に木綿(ゆふ)かけたるなど、いみじからぬかは。殊にをかしきは、伊勢・賀茂・春日・平野・住吉・三輪・貴船(きぶね)・吉田・大原野・松尾(まつのを)・梅宮(うめのみや)。
法師である兼好が、神社を褒めているというところが面白い。
しかも、最後に特によい神社を列挙していて、それがかなりの数に上っている。
果して、兼好は神社のどこにそんなに惹かれたのか?
そして、この時代の仏教と神社の関係性は?
などなど、興味深い話が登場!おおおおおおー 笑 小池のカタカナ語も? 自主規制な 知らんかったことばかり… 対応する現代語がない… 新バージョンだ!
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2020-06-19 21:48:49
先達はいてほしい 『徒然草 気まま読み』#86今回扱うのは、第五十二段。
全文を紹介すると…
仁和寺に、ある法師、年よるまで石清水を拜まざりければ、心憂く覺えて、ある時思ひたちて、たゞ一人徒歩(かち)より詣でけり。極樂寺・高良(こおら)などを拜みて、かばかりと心得て歸りにけり。さて傍(かたへ)の人に逢ひて、「年ごろ思ひつる事果たし侍りぬ。聞きしにも過ぎて尊(たふと)くこそおはしけれ。そも參りたる人ごとに山へのぼりしは、何事かありけむ、ゆかしかりしかど、神へまゐるこそ本意なれと思ひて、山までは見ず。」とぞ言ひける。
すこしの事にも先達(せんだち)はあらまほしきことなり。
普通は書きそうなところをあえて書かずに読者に想像させる兼好の絶妙さに、思わず笑ってしまう。
そしてこれは、今でもよく起こりうる「旅行あるある」でもある。
やっぱり、ガイドはいた方がいい!
背景は京都 石清水八幡宮 楼門と廻廊。acsunifu23さんによる写真ACからの写真。法師兼行のすべらない話 うーむ、恥ずかしい(笑)。 アイコンとしてじゃないですか? 高森家ならでは(笑)。 元伊勢籠神社に行って天眞井神社に行かないようなものか…。 大しめ縄ですか。 あー…。 意地の悪い(笑)
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2020-05-03 15:20:20
気を回しすぎるな 『徒然草 気まま読み』#79今回扱うのは、第二百三十一段。
園の別当入道という、類ない料理の名人がいた。ある時、立派な鯉が手に入ったので、みな別当入道の包丁さばきを見たいと思ったのだが、それを言い出せなくて躊躇していたところ、別当入道はその空気を察して、自ら理由を作って料理を買って出た。
皆、その心遣いにさすがだとうなったのだが、その話を聞いた北山太政入道は、全く違う評価を下した。
いかにも日本人らしい、人に対する気遣い、心遣い。
決してそれ自体がいけないというわけではないのだが、それをするにもセンスというものが要る。
そこがスベると、かえって鼻につくものになってしまう。
なかなか微妙で、機微に触れるエピソード。- 126
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2019-11-22 19:37:23
神になった業平 『徒然草 気まま読み』#56今回扱うのは、第六十七段。
一部を紹介すると…
賀茂の岩本、橋本は、業平・實方(藤原實方)なり。人の常にいひ紛(まが)へ侍れば、一年(ひととせ)參りたりしに、老いたる宮司の過ぎしを呼び止(とゞ)めて、尋ね侍りしに、「實方は、御手洗に影の映りける所と侍れば、『橋本や、なほ水の近ければ』と覺え侍(はべ)る。吉水和尚の、
月をめで花をながめし古(いにしえ)の やさしき人は こゝにあり原
と詠みたまひけるは、岩本の社とこそ承りおき侍れど、己(おのれ)らよりは、なかなか御存じなどもこそさぶらはめ」と、いと忝(うやうや)しく言ひたりしこそ、いみじく覺えしか。
上賀茂神社の岩本社には、在原業平が祀られている。
実在の人間を神として祀っているわけである。
人をご祭神とする神社といえば、まず思い浮かぶのが靖国神社。他には楠正成を祀る楠公神社などがあるが、これは明治以降の政治目的によってつくられた、新しい信仰だなどと非難する者がいる。
しかし、人を神とするのは決して「新しい伝統」ではないのだ。本居宣長の定義ですな 荷田春満とかも? 北野天満宮はそうですね 平安のイケメンは…下膨れかも… ナルキッソス?
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2021-09-17 21:15:37
浄土宗随一の学者僧侶「徒然草気まま読み」#150今回扱うのは、第百二十四段。
全文を紹介すると…
是法法師は、淨土宗に恥ぢずと雖も、學匠をたてず、たゞ明暮念佛して、やすらかに世を過すありさま、いとあらまほし。
浄土宗の中でも誰にも引けを取らない学者である、是法法師。
兼好法師はこの人のようにありたいと記している。
兼好は是法法師のどのようなところを理想としているのだろうか?
それは、今どきのテレビに出てくる「学者」たちとは、正反対の生き方だったりする。雲の上におられるようなお方です。 ありがとうございました。 私のような阿呆でもついつい傲慢になりがちなのに、本当に賢い方とういのは、学問をすればするほど、そのような境地になられるのでしょうね。 権威主義ではない しばらくリンク切れしてましたね
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2021-05-21 20:07:14
平家物語の作者「徒然草気まま読み」#134今回扱うのは、第二百二十六段。
前半を紹介すると…
後鳥羽院の御時、信濃前司行長稽古の譽ありけるが、樂府の御論議の番に召されて、七徳の舞を二つ忘れたりければ、五徳の冠者と異名をつきにけるを、心憂き事にして、學問をすてて遁世したりけるを、慈鎭和尚、一藝ある者をば、下部までも召しおきて、不便にせさせ給ひければ、この信濃入道を扶持し給ひけり。
日本の軍記物語の代表作といっていい『平家物語』。
作者は不詳とされていて、その成立を巡っては特に国文学の世界ではずっと研究が積み重ねられてきた。
そしてその中で欠かせないのがこの『徒然草』の第二百二十六段。
兼好はここで『平家物語』の作者を名指ししているのだ。
果たしてその信憑性は?
常に議論を巻き起こしてきた、問題の段をご紹介。源範頼? 5/8チップス?>五徳さん 小朝?>天台座主 太郎冠者、二郎冠者 承久の乱で流された人?>後鳥羽院 やってください!
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2020-10-08 17:09:28
人の心の弱さ「徒然草 気まま読み」#102今回扱うのは、五十八段。
冒頭のみ紹介すると…
「道心あらば住む所にしもよらじ、家にあり人に交はるとも、後世を願はむに難かるべきかは」と言ふは、更に後世知らぬ人なり。
仏門に入って修行をしているからといって、物欲など世俗の価値観、欲求から離れられるわけではないと、兼好はいう。
確かに現実はそのとおりで、人の心は弱い。この段の兼好は、人の心の弱さには寛容である。
しかし、だからといって、決して仏道を歩むことが無意味だと言っているわけではない。
人の心の弱さを認めた上で、さらにその先がある。あまのじゃく兼好法師^_^ わからん!(発狂) 西欧的? 労働は罪悪的な? SG「その批判は当たらない」 求道者に対しても愛がある(笑) 反語(笑)
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2020-03-05 17:23:00
形から心へ 『徒然草 気まま読み』#71今回扱うのは、第百五十七段。
最初の部分を紹介すると…
筆をとれば物書かれ、樂器(がくき)をとれば音(ね)をたてんと思ふ。杯をとれば酒を思ひ、賽をとれば攤(だ)うたむ事を思ふ。心は必ず事に觸れて來(きた)る。仮りにも不善のたはぶれをなすべからず。
現代人の感覚だと、ものを書こうという心が先で筆を執り、音楽を奏でようという心が先で楽器を持つという順番なのだが、ここで兼好が言っているのはその逆。
これは、近代的人間像をひっくり返す考え方であり、現象と心理は別ではないのである。
そして話は、ミス日本ファイナリストへのレクチャーについても及んでいくのだが、その関連は?高森センセ、白髪増えた? 無茶ぶりだ(笑) そうか! 田嶋陽子が激おこ(笑) ベトナム戦争と薬だったら枯葉剤とか? さすが! へー!? 検索だと気に入らない事物は出てこない(笑) 言うこと(思うこと)と行うことが同時である(一致する)ことは、知行合一...
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2019-12-27 16:27:13
嘘の世の中 『徒然草 気まま読み』#61今回扱うのは、第七十三段。
最初の一文だけ紹介すると…
世にかたり傳ふる事、誠は愛なきにや、多くは皆虚言(そらごと)なり。
「世の中に語り伝えられていることは、真実は面白くないからだろうか、多くは皆ウソである」
強烈な皮肉から始まり、世の中にどれほど嘘が蔓延しているか、どのようにして嘘が広まって、信じられてしまうのかといったことを、さまざま実例を挙げていく。
人の言うことに対してリアルに、シビアに、クールに向き合う姿勢が見えるが、しかし、それだけで終わらないのが徒然草。
そこに兼好法師の知性と理性を感じる洞察がある。竹田恒泰 竹田恒泰のことだw 竹田恒泰のことだ 稀有な例だけど… ツッコめ! 後で暴露本で語られるわけね 嘘の神輿か… 見てきたような嘘を言うヤツ 烏滸 蠢く? それはボケだからツッコミをいれないと 嘘も100回言えば本当になる 嘘の枝野
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2019-07-18 15:24:06
子を持つべし 『徒然草 気まま読み』#36今回扱うのは、第百四十二段。
一部を紹介すると…
心なしと見ゆる者も、よき一言はいふ者なり。ある荒夷の恐ろしげなるが、傍(かたへ)にあひて、「御子はおはすや」と問ひしに、「一人も持ち侍らず」と答へしかば、「さては、物のあはれは知り給はじ。情なき御心にぞものし給ふらむと、いと恐ろし。子故にこそ、萬の哀れは思ひ知らるれ」と言ひたりし、さもありぬべき事なり。恩愛(おんあい)の道ならでは、かゝるものの心に慈悲ありなむや。孝養の心なき者も、子持ちてこそ親の志は思ひ知るなれ。
確か以前に扱った段では、「絶対に子供なんて持つものじゃない」と言ってたはずだが? と思った人もいるかもしれないが、これは矛盾というわけではない。兼好はケース・バイ・ケースでその時の心の赴くように書いていて、この人の場合は、子を持ってこそ人の心がわかったのだと言っているのである。
そして話はさらに続き、恥ずべきことをする人、罪を犯す人を無下に非難するのはよくない、そうするには、その人なりの事情があることを考えるべきだと説き、些細なことから話がどんどん深くなっていく。これぞ徒然草の醍醐味。- 124
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2021-04-15 19:56:10
「祟りを怖れるな」徒然草気まま読み#128今回扱うのは、第二百七段。
全文を紹介すると…
龜山殿〔嵯峨龜山の仙洞御所〕建てられむとて、地を引かれけるに、大きなる蛇(くちなは)數もしらず凝り集りたる塚ありけり。この所の神なりといひて、事の由申しければ、「いかゞあるべき。」と敕問ありけるに、「ふるくよりこの地を占めたるものならば、さうなく掘り捨てられがたし。」とみな人申されけるに、この大臣一人、「王土に居らむ蟲、皇居を建てられむに、何の祟りをかなすべき。鬼神は邪なし。咎むべからず。唯皆掘りすつべし。」と申されたりければ、塚をくづして、蛇をば大井川に流してけり。更にたゝりなかりけり。
天皇の御所を建てるための地ならしをしていたところ、大きな蛇がうじゃうじゃいる塚があった。
蛇を神として崇め怖れる信仰から、これを掘って捨てることは憚られると、誰もが言っていたが…
中世の人は誰もが迷信深かったかというと、そんなことはない。合理的な考え方をする人はこの時代にもいたし、もっとさらに時代をさかのぼっても合理的な人がいたことが、文献に残されている。
逆に現代が合理的な人ばかりかというと、決してそんなことはないわけで…そういう理由!? ええー!
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2019-07-27 14:34:42
悪筆を憚らず 『徒然草 気まま読み』#38今回扱うのは、第三十五段。
非常に短いので、全文を紹介すると…
手の惡(わろ)き人の、憚らず文かきちらすはよし。見苦しとて人に書かするはうるさし。
字の下手な人が、それを気にせず文を書くのはいいことである。見苦しいと思って人に代筆をさせるのは嫌味なものである。
今ではワープロもあるわけだが、手紙で気持ちを伝えようと思ったらやはり本人の肉筆。字の上手い下手など関係ない。
現在でもすんなり通じる兼好の美意識。
ついでに、字の上手い下手を巡って現在一年がかりでもめている泉美家のエピソードも登場します。ワープロも今や昔
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2021-05-27 21:06:24
強盗法印の話「徒然草気まま読み」#135今回扱うのは、第四十六段。
と、その前に今回は徒然草と全く関係ない余談から。
新型コロナウイルスの接種券がいち早く届いて、それをゴー宣道場で披露した高森師範。
次いで接種券が届いたよしりん師範は、これを生放送の公開で引き裂いて話題になったわけだが、それでは、高森師範の接種券はどうなった?
そして本題。
全文を紹介すると…。
柳原の邊(ほとり)に、強盜法印と號する僧ありけり。度々強盜にあひたる故に、この名をつけにけるとぞ。
短く、全文でこれだけ。
僧の位で最も高い「法印」である僧侶の中に、「強盗法印」というあだ名のある人がいた。
「強盗」と最高位の僧。全く似つかわしくないが、別に本人が強盗を働いているわけでも、強盗のような悪辣なことをやっているわけでもなくて…- 121
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2020-06-26 20:12:36
酒の大失敗 『徒然草 気まま読み』#87今回扱うのは、第五十三段。
途中まで紹介すると…
これも仁和寺の法師、童の法師にならむとする名殘とて、各遊ぶことありけるに、醉ひて興に入るあまり、傍なる足鼎をとりて頭にかづきたれば、つまるやうにするを、鼻をおしひらめて、顔をさし入れて舞ひ出でたるに、滿座興に入ること限りなし。
しばし奏でて後、拔かむとするに、大かた拔かれず。酒宴ことさめて、いかゞはせむと惑ひけり。
前回に続いて、今回も仁和寺の法師の話。
仁和寺には変わった法師が多いのか? と思わせる、愉快そうな話かと思ったら、だんだんシャレにならないことになっていく。それでも途中までは滑稽味も漂っているのだが、その行き着く先は…
第84回で扱った第八十七段とも共通する酒をめぐる失敗談だが、酒によるちょっとの気のゆるみが、下手をしたら命とり。くれぐれも酒には気をつけよう!ひでー(笑) 当たり前だ(笑) どんな妖怪だ(笑) フェイスガード? あったね~ 仁和寺(笑) そうたいそうたい アトムのね 笑笑笑 もうおもしろい…
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2021-08-26 20:38:51
狆(チン)に似た僧侶「徒然草気まま読み」#148今回扱うのは、第百二十五段。
前半を紹介すると…
人に後れて、四十九日(なゝなぬか)の佛事に、ある聖を請じ侍りしに、説法いみじくして皆人涙を流しけり。導師かへりて後、聽聞の人ども、「いつよりも殊に今日は尊くおぼえ侍りつる。」と感じあへりし返り事に、ある者の曰く、「何とも候へ、あれほど唐の狗に似候ひなむ上は。」といひたりしに、あはれもさめてをかしかりけり。
いつの時代にも、決して悪気はないのだろうが、徹底的に空気が読めず、完全に的外れな発言をして場を白けさせてしまう人というのはいるもの。
故人の四十九日の法要に、ある高僧を招いたところ、その説法が素晴らしく、皆涙を流して聞き入った。
僧が帰った後も、その感動冷めやらない人々が口々にその思いを語っていたところ、空気の読めない人が一人いて…
前回紹介した話に引き続き、兼好のツッコミが楽しい。この段は後半の話と合わせてツッコミニ連発!一杯で寝るかよwww 両刃が剣 アルハラ? とおと~い♡ デストロイ―!(笑) 犬? 兼好の鋭すぎ...
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2020-08-07 15:48:00
慢心を戒める 『徒然草 気まま読み』#93今回扱うのは、第百六十七段。
一部を紹介すると…
人としては、善にほこらず、物と爭はざるを徳とす。他に勝る事のあるは、大きなる失なり。品の高さにても、才藝のすぐれたるにても、先祖の譽にても、人にまされりと思へる人は、たとひ詞に出でてこそいはねども、内心に若干(そこばく)の科(とが)あり。謹みてこれを忘るべし。をこにも見え、人にも言ひ消たれ、禍ひをも招くは、たゞこの慢心なり。
いかにも兼好らしいというか、聞いて思わず「えっ?」と言いたくなるような、変わったことを言っている。
「他人よりも優れたものがあることは、大きな欠点である」というのだ。
兼好独特の、逆説的な話なのだが、さてその真意は?正直笑 真に道を極めるためのプロセスなのかもね なるほど!タイムリー! バランスってホント大事だな ケツ道を上げるなら牙の剥きようもないですね 専門バカ批判にもなっている SNS時代は特に… 日本は嫉妬の国だから?
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2021-07-22 21:26:05
寸陰惜しむ人なし「徒然草気まま読み」#143今回扱うのは、第百八段。
冒頭部分を紹介すると…
寸陰惜しむ人なし。これよく知れるか、愚かなるか。愚かにして怠る人の爲にいはば、一錢輕しと雖も、これを累ぬれば貧しき人を富める人となす。されば商人(あきびと)の一錢を惜しむ心切なり。刹那覺えずといへども、これを運びてやまざれば、命を終ふる期(ご)忽ちに到る。
ほんのちょっとの時間を無駄にしても、それを惜しむ人はいない。
しかし、人生はほんのちょっとの時間の積み重ね。
これくらいの時間の浪費くらい、大したことないと思っていたら…
「徒然草」の中でも、何度も繰り返し語られるテーマ。
それほどに重要な、それでいて、日常の中でつい忘れてしまう、だからこそ何度でも、いろんな表現で繰り返して言っておかなければならないと兼好が思っていたのであろう真理。耳が痛いです(;・∀・) そんな確実な余命告知(笑) 煩悩数(笑) ありがとうございます。それにしても兼好法師は厳しいお方ですね。私などは、花鳥風月愛でまくりです。きっと、破門ですね。 今回もありがとうございます。しかし、兼好法師
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2020-12-29 10:48:24
「人の亡き跡」徒然草気まま読み#114今回扱うのは、第三十段。
動画では冒頭部分だけのご紹介ですが、ここでは全文を掲載します。
人の亡き跡ばかり悲しきはなし。
中陰(ちゅういん)の程、山里などに移ろひて、便りあしく狹き所にあまたあひ居て、後のわざども營みあへる、心あわたゞし。日數(ひかず)の早く過ぐるほどぞ、ものにも似ぬ。はての日は、いと情なう、互にいふ事もなく、我かしこげに物ひきしたため、ちりち゛りに行きあかれぬ。もとの住家にかへりてぞ、さらに悲しきことは多かるべき。「しかじかの事は、あなかしこ、跡のため忌むなる事ぞ」などいへるこそ、かばかりの中に何かはと、人の心はなほうたて覺ゆれ。
年月經ても、露(つゆ)忘るゝにはあらねど、去るものは日々に疎しといへる事なれば、さはいへど、その際(きは)ばかりは覺えぬにや、よしなし事いひてうちも笑ひぬ。骸(から)は、けうとき山の中にをさめて、さるべき日ばかり詣でつゝ見れば、程なく卒都婆も苔むし、木の葉ふり埋みて、夕の嵐、夜の月のみぞ、言問ふよすがなりける。
思ひ出でて忍ぶ人あらむほどこそあらめ、そも又ほどなくうせて、聞き傳ふるばかりの末々は、哀れとやは思ふ。さるは、跡とふわざも絶えぬれば、いづれの人と名をだに知らず、年々の春の草のみぞ、心あらむ人は哀れと見るべきを、はては、嵐にむせびし松も、千年を待たで薪にくだかれ、ふるき墳(つか)はすかれて田となりぬ。その形(かた)だになくなりぬるぞ悲しき。
人の死というものについて、まず身内の葬儀の話から始まり、さらに年月を経ていくにつれての変化を語っていく。
決して長くはないこれだけの分量で、ここまでミクロからマクロまで視点を変化していく文章はなかなか見られるものではない。
徒然草の中でも屈指の名編、じっくり味わっていただきたい。表面→哀しみ深淵→笑いの欧米 表面→笑い深淵→哀しみの日本 もののあはれ 日本人的と言いたいね これぞ兼好法師! まあ、そうだよね 本人に寄り添う 偽善を嫌う ほー いつも楽しく見てます!
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2020-04-24 19:24:57
神無月をめぐって 『徒然草 気まま読み』#78今回扱うのは、第二百二段。
前半を紹介すると…
十月を神無月と云ひて、神事に憚るべき由は、記したるものなし。本文も見えず。たゞし、當月、諸社の祭なきゆゑに、この名あるか。
十月のことを「神無月」というが、その由来は何か?
実はこれには現在も、定説はない。
兼好法師はこの問題について、推測ではなくあくまでも根拠のある答えを求める。
それは歴史学における「史料批判」と同様のアプローチで、後の文献史学や実証主義にも通じる、批判的知性を感じさせる。
そしてさらには「神無月」について、徒然草にしか残されていないのだが、おそらくこの時代にはそういわれていたのだろうということがわかる、ちょっと意外な話も。なるほど はるほど へー 出雲では神在月 伊勢神宮?出雲大社?
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2020-02-21 19:46:34
負けじと打つべきなり 『徒然草 気まま読み』#69今回扱うのは、第百十段。
全文を紹介すると…
雙六(すぐろく)の上手といひし人に、その術(てだて)を問ひ侍りしかば、「勝たんとうつべからず、負けじとうつべきなり。いづれの手か疾く負けぬべきと案じて、その手を使はずして、一目なりとも遲く負くべき手につくべし」といふ。
道を知れる教(おしえ)、身を修め、國を保たむ道も、またしかなり。
「雙六(すぐろく)」とは現在の「すごろく」とは違って、博打の一種。
兼好はその名人に、負けない秘訣を尋ねる。
そしてその答えは、現代の勝負師もよく口にするようなことだった。
歌の文句にもある「勝つと思うな、思えば負けよ」である。
博打うちの言うことからも貴重な教えを見出す兼好。
ところがその兼好が、実は博打うちをどう思っていたかというと…犯罪という道も極めると? 四重・五逆は鼻たれ坊主 真逆じゃん(笑) へー! 強かったらしいですね。 相手が勝ち誇った時、そいつは負けている 身を修め、現場で戦う覚悟を… ばくち打ちは生活がかかっているから 高森先生、それは例にならない 皇室の方は持ち...
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2019-08-29 13:57:21
謎のなぞなぞ 『徒然草 気まま読み』#43今回扱うのは、第百三十五段。
藤原資季(すけすえ)大納言入道という人物が、宰相中将・源具氏(ともうじ)に対して、「おまえさんの尋ねる程度のことなら、どんなことだって答えてみせよう」と言ったことが発端となり、話が大きくなって、御前にて争うことになり、もし資季が具氏の尋ねる問いに答えられなければ、ご馳走をするということになった。
そこで具氏が尋ねたのは、幼い時から聞いていたが、未だにわからないなぞなぞの答え。
そのなぞなぞとは
「馬のきつりやう、きつにのをか、なかくぼれいりぐれんどう」
資季はついに答えられず、具氏の勝ちとなったのだが、それで、このなぞなぞの答えは?- 118
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2019-07-04 17:33:49
猫又出現! 『徒然草 気まま読み』#34今回扱うのは、第八十九段。
山奥に猫又という妖怪がいて、人を食うそうだとある人が言うと、またある人が、山奥でなくても、この辺でも年を取った猫が妖怪になって、人を食うらしいぞとある人が言う。
そんな話を聞いたある法師が、自分のように独り歩きをする者は気を付けないといけないぞと思っていたところ…
昔の話というなかれ。このような話が誰からともなく広がっていく様は、現在の「都市伝説」なんかにもそっくり。
そして、すっかり信じ込む人もいる一方で、兼好はじつに冷ややかな視線を向けている。
これも、今とあんまり変わらないようで…今だって現在進行形でいますよ、猫又も信じちゃう人も 兼好さん、最後の一言でジャンジャン(おしゅまい)♪ この段は、なんかおぼっちゃまくんみたいなノリですねww 猫、またネ~♪
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2020-09-17 22:23:40
何かわけがあったか? 『徒然草 気まま読み』#99今回扱うのは、第十段。
一部を紹介すると…
家居のつきづきしく、あらまほしきこそ、假の宿りとは思へど、興あるものなれ。
よき人の、長閑(のどやか)に住みなしたる所は、さし入りたる月の色も、一際しみじみと見ゆるぞかし。今めかしくきらゝかならねど、木立ちものふりて、わざとならぬ庭の草も心ある樣に、簀子(すのこ)・透垣(すいかい)のたよりをかしく、うちある調度も昔覚えてやすらかなるこそ、心にくしと見ゆれ。
兼好の思考の柔軟さがよく見える一段。
仏教の無常観から、人の住まいなど仮の宿りだと思う一方で、その中に趣のある様子を見れば、心を動かされる。
とはいえ、あまりに凝り過ぎたものを見ると、それは見苦しいと感じる。
そして後半ではある故事について、語り伝えられてきて評価の定まったことについても、ふとしたことから再考の必要があるのではと思いつく。
固定観念に縛られずに感じ、考え続けた姿勢がうかがわれる。テグネルシャツ!? 無常観≠ニヒリズム 浅ましい(笑) 動機と結果を考え合わせる 伏線回収 新宿のカラス掃討作戦かよ(笑) 激烈 池泉回遊式庭園とか認めないだろうな… すぐ(笑) ニコりニコられ、ふりふられ 価値相対主義ではないね よしりんぽいね 自...
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2019-12-06 16:35:43
盃の酒を少し残す 『徒然草 気まま読み』#58今回扱うのは、第百五十八段。
全文を紹介すると…
「杯の底を捨つることは、いかゞ心得たる」と、ある人の尋ねさせ給ひしに、「凝當(ぎょうたう)と申し侍れば、底に凝りたるを捨つるにや候らん」と申し侍りしかば、「さにはあらず。魚道なり。流れを殘して、口のつきたる所をすゝぐなり」とぞ仰せられし。
この当時、盃で酒を回し飲みするときには、注がれた酒を飲み干さずに、少し残してそれを捨ててから次の人に渡すという習慣があった。それはなぜか?
ある人のいう答えに、兼好法師は納得したからそれを書き記したのだろう。
一説には、その人の説明は誤りだとも言われているが、その真偽はともかく、兼好が納得したことには共感できるのでは?「ご返杯」という礼?があって、その盃で飲まないと失礼にあたる 酔いが回ると洗わなくなるらしいが でも母方の爺さんは使ってたんだ 今は盃洗自体見かけなくなったが 盃洗(はいせん)で盃を洗って回すのはもっと後か 毒殺のリスクだったり? まさかの俗説? あ...
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2020-12-25 10:58:11
「はっきりと答えよう」徒然草気まま読み#113今回扱うのは、第二百三十四段。
冒頭部分を紹介すると…
人の物を問ひたるに、知らずしもあらじ、有りのまゝにいはむはをこがましとにや、心まどはすやうに返り事したる、よからぬ事なり。
人がものを聞いて来た時は、それが誰でも知っているような、わかりきったことであっても、ぞんざいな答え方をしてはいけない。じっくり、はっきりと答えるべきであると兼好法師は言う。それはなぜなのか?
「ごーまんかましてよかですか?」に匹敵するような兼好の決めゼリフも登場し、日常で誰もがついやってしまいそうな行動を戒める。エコー!チェンバーーー! ある! フィルターバブルの住人ですね 徒然ニズム? wwww 「そんな当たり前のこと言わんでよろしい」
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2020-05-21 14:44:03
物知り顔はしない 『徒然草 気まま読み』#82今回扱うのは、第七十九段。
全文を紹介すると…
何事も入りたたぬさましたるぞよき。よき人は知りたる事とて、さのみ知りがほにやは言ふ。片田舎よりさしいでたる人こそ、萬の道に心得たるよしのさしいらへはすれ。されば世に恥しき方もあれど、自らもいみじと思へる氣色、かたくななり。
よく辨(わきま)へたる道には、必ず口おもく、問はぬかぎりは、言はぬこそいみじけれ。
ものをよく知っているのはいいことではあるけれども、本当に立派な人は、いかにも自分はものを知っているという様子でそれを話すだろうか?
今回も兼好の美意識が短い文章によく表れる。
決して厳しく非難するようなことでもないけれども、しかしそれは、野暮じゃないか?
ちょっと心しておいたほうがいいかも。これは現代にもめちゃくちゃ通じますね もくれんさんの服装清楚 途切れ途切れで何言ってるかさっぱりわからんぞ~なんか変だぞ~何とかしてクレー 舐められちゃなんねー(笑)
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