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2024年5月31日 06時23分に生成された05時00分のデータです
2021-11-18 23:08:02
首無し騎士に襲われる 【スリーピー・ホロー 後編 - アーヴィング ワシントン 1820年】 THE LEGEND OF SLEEPY HOLLOW - https://bit.ly/3cpkDS4【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3cpkDS4
彼らは今まで平穏だった先生の領域を荒らし、唱歌の学校は煙突をふさいでいぶり出してしまうし、
校舎には堅固に結んだ紐や窓の心張棒があったにもかかわらず、夜なかに侵入して、なにもかもひっくりかえしてしまい、
あわれな先生は、近隣の魔法使どもがみんなで集会でもしたのかと思ったほどだった。
■一部抜粋
しかし、もっと困ったことは、ブロムがあらゆる機会を利用して彼を恋人の面前で愚弄したことだった。
ブロムは犬を飼ってしごく滑稽に鳴くように教えこみ、それを連れこんでイカバッドが彼女に讃美歌をおしえる向うを張ったのである。
このようにしてしばらく時がたち、二人の競争者のあいだの情勢には実質的な影響はなかった。
ある晴れた秋の午後、イカバッドは、もの思いにふけりながら、いつも彼が教室のなかのできごとを見張るときに腰かける高い椅子に王様のようにどっかと坐りこんでいた。
その手に彼は専制君主の力を示す笏というべき鞭をふりかざしていた。
正義の鞭は王座の背後の三本の釘にかけてあり、悪事をはたらくものを絶えず脅やかしていた。
一方、彼の前の机の上にはさまざまな禁制品や御法度の武器が、なまけものの腕白小僧からとりあげられて置いてあった。
かじりかけの林檎や、豆鉄砲やら、独楽、蠅とり籠、そのほか跳ねあがる紙の鶏がたくさんあった。
見たところ、つい先刻おそろしい刑罰が加えられたばかりらしく、生徒はみな忙しそうに書物を熱心に見ているか、さもなければ、片眼で先生のほうを見ながら、たくみに本のかげにかくれてこそこそ内緒話をしている。
教室全体がしんとしているのに、ひそかにぶつぶついう声がみなぎっているのだ。
#オーディオブック
#スリーピーホロー
#デュラハン- 137
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2021-12-04 18:00:00
【IA・ОИЕ・ささら・フィー】CeVIO AIで宮沢賢治朗読 「注文の多い料理店」またARIA姉妹とささらさん、フィーちゃんに朗読をしてもらいました。
今回は、宮沢賢治の「注文の多い料理店」です。
最初は普通の注文だったのがだんだんおかしくなっていき、それでもなんとか説明をつけていたのがだんだん苦しくなっていき、最後には…
という流れが非常によくできていて好きです。
ロブスター様、Kai様、kkr様、ゆりのき鉄道 広報課様、広告ありがとうございます。紙くず 死んだはずじゃ? いくら新鮮でも火は通した方がいいね 猫には塩分過多になりそう 斜め上の解釈だぁ 山が凄すぎる
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2021-12-20 23:28:02
【朗読してみた】夏目漱石「夢十夜」第四夜「今になる、蛇になる、きっとなる、笛が鳴る、」
夏目漱石「夢十夜」第四夜
#朗読 #文学 #夏目漱石 #青空文庫 #小説 #短編 #夢十夜 #ホラー #怪談 #怖い話
読み手:sollamimi(そらみみ)ここすき
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2021-09-04 23:46:02
【朗読してみた】堀辰雄「X氏の手帳」夜になつて僕の部屋に一人でゐると僕はあんまり僕になり過ぎるのだ
それは何といふ不安だ
堀辰雄「X氏の手帳」
#朗読 #文学 #堀辰雄 #青空文庫 #小説 #短編 #ミステリー
読み手:sollamimi(そらみみ)- 125
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2021-03-15 18:51:02
【ONE】人を殺す犬(小林多喜二)読んでもらった青空文庫に収録されている、小林多喜二の
人を殺す犬:https://www.aozora.gr.jp/cards/000156/files/4155_17547.html
をCeVIO AIのONEに読み上げて貰いました。
所々つたないのはうp主の技量不足です。すごく自然な読み上げ。 おつー
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2021-11-20 18:00:00
【IA・ОИЕ・ささら】CeVIO AIで宮沢賢治朗読 「狼森と笊森、盗森」またARIA姉妹とささらさんに朗読をしてもらいました。
今回は、宮沢賢治の「狼森と笊森、盗森」です。
百姓たちの暮らしぶりのところで、Banishedとかの開拓系ゲームを思い浮かべてしまうのは私だけではないはず。
ロブスター様、Kai様、ゆりのき鉄道 広報課様、アジシオ様、広告ありがとうございます。おつでした IAちゃんの読み方すき 終わりがちょっと物悲しいねぇ www なにわろてんねん 誰が付けたんだか 森が銅貨なんかもらってもね だが森神だとすると森から受けた恩恵に報いよと言うのも筋が通ってるか ただの盗人な上に図々しい いい
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2021-12-18 18:00:00
【IA・ОИЕ・ささら・フィー】CeVIO AIで宮沢賢治朗読 「烏の北斗七星」またARIA姉妹とささらさん、フィーちゃんに朗読をしてもらいました。
今回は、宮沢賢治の「烏の北斗七星」です。
戦争を題材とした作品は賢治には珍しい気がします。
「どうか憎むことのできない敵を殺さないでいいように」あたりが作者の思いが一番出ている箇所でしょうか。
「いいね!」に次回予告を載せておきます。
ロブスター様、Kai様、kkr様、広告ありがとうございます。烏を艦隊に見立てるセンスよ 受けた教育の影響か鳥を匹と数えられると違和感があるけど別に匹でも問題ないんだよね なにか下敷きにした史実があるのだろうか 多勢に無勢か もうマジ・エル様 空の描写がいいねぇ 手? ワタリガラスなのかな?
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2021-11-18 23:32:05
史上初の推理小説 【モルグ街の殺人事件 後編 - エドガー・アラン・ポー 1841年】 オーディオブック MURDERS IN RUE MORGUE - https://bit.ly/3HroQTk【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3HroQTk
私はピストルを手にしたが、自分のしたことにまるで気もつかず、また自分の聞いたことも信じられなかった。
そのあいだにデュパンはまるで独言を言っているように話しつづけた。
こういうときの彼の放心したような様子については、すでに語ったとおりである。
■一部抜粋
彼は私に話しかけているのだった。
が、その声は、決して高くはなかったけれど、誰かずっと遠いところにいる者に話しているときのような抑揚があった。
眼は、なんの表情もなくて、ただ壁だけをじっと眺めているのだった。
「階段の上にいた連中の聞いた争うような声が。」
と彼は言った。
「あの二人の女の声ではないということは、証言によって十分に証明された。
だから、母親のほうが初めに娘を殺し、そのあとで自殺をしたのではなかろうかという疑いは、いっさいなくなるわけだ。
僕は殺人の手段ということのために、この点を話しておくんだよ。
レスパネエ夫人の力では、娘の死体をあんなふうに煙突のなかに突き上げるなんてことはとてもできまいし、また彼女自身の体についている傷の性質から言っても、自殺などという考えをぜんぜん許さないものなんだからね。
とすると、殺人は誰か第三者がやったのだ。
そしてこの第三者の声が、争っているように聞えた声だったのだ。
今度は、この声についての証言全体ではなく、その証言のなかの特異な点を、注意してみようじゃないか。
君はそれについて何か妙なことに気づかなかったかね?。」
私は荒々しい声をフランス人の声だと推定することにはすべての証人の意見が一致しているのに、あの鋭い、あるいは一人の証人の言うところによれば耳ざわりな、声に関してはひどい意見の相違がある、ということを言った。
#オーディオブック
#モルグ街の殺人事件
#エドガーアランポー- 95
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2021-11-20 21:54:02
マリーアントワネットの手紙の黒塗りで隠されていた部分がフランスの研究チームによって解読に成功したとの事で、本日は彼女に関する作品をお届けします。【パリの地下牢 - 野上豊一郎 1941年】【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3nvOnmp
イル・ド・ラ・シテはパリ発祥の地で、俗に「パリの目」とも呼ばれるが、文化史的に見ると、それは同時に「フランスの目」でもあった。
その位置をパリの地図についていうと、セーヌ河が南東から中央に山形を描いて南西の方へ流れている。
その山形の右寄りの肩のあたりで、セーヌは幅広くなって、二つの島を浮かべている。
右が聖ルイ島で、左がイル・ド・ラ・シテである。
■一部抜粋
イル・ド・ラ・シテは今から二千年前、ユリウス・ケーサルが今のフランスの地に侵入していたゴート人を撃退した頃は、ラテン名でルテティアと呼ばれ、セーヌはセクアナと呼ばれていた。
ルテティアはその後ローマ帝国の支配の下に次第に繁栄し、村から町となり、しばしばローマ皇帝の行在所となり、重要な都市的機構を持つようになり、聖ドゥニ、聖ジュヌヴィエヴなどの時代を経て、シャールマーニュ帝の頃また大いに発展し、くだってカペ朝のフィリプ・オーギュストはパリを拡張し、ルイ九世は更に輝かしい功績をパリの歴史に加え、近代のパリ繁栄の基礎を作り上げた。
イル・ド・ラ・シテは長い間パリの中心であっただけに、今でも主要な建物がいろいろ遺っている。
ノートル・ダーム、サント・シャペル、パレー・ド・ジュスティス等がその顕著なものである。
ノートル・ダームの大寺はローマ時代にはユピテルの神殿のあった位置で、イル・ド・ラ・シテが「パリの目」なら、ノートル・ダームはその「瞳」だといってもよい。
ここに寺の建てられたのは四世紀の半ば過ぎで、初めは聖エティエンヌと呼ばれていた。
それを聖母ノートル・ダームに捧げる寺にしたのはいつ頃からかよくわからないが、ヴィクトル・ユーゴーに拠れば、シャールマーニュ帝が最初の礎石を置いたというから、そうすると八世紀の末か九世紀の初めであっただろう。
今の建物は十二世紀の後半から十四世紀の初期までかかって完成されたもので、荘厳無比のそのゴティク様式は、ランス、アミアン、シャルトル等の大寺と共にフランスの誇りであり、書けばそれだけでも一冊の本になるほどの資料がある。
サント・シャペルは昔の王宮の礼拝堂で、聖ルイが第七・第八十字軍遠征から持って帰った遺物を納めて礼拝するために建てたもので、フランス建築史の上では最も重要な建物の一つである。
私たちを案内した吉川君が一番にここを見せてくれたのもその意味からであった。
#オーディオブック
#マリーアントワネット
#手紙- 91
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2021-01-16 10:52:02
声only美人が「雪女」を朗読はじめまして!1月1日からツイッター、うたスキで動画投稿を開始した者です。
(*´ー`)ノ 。゚※゚。゚゚。゚※。┐(´ー`*)ノ
今回は、私も大好きな怪談を読ませていただきました。
言い間違いやお聞き苦しい点もあるかと思いますが、作業用BGMやおやすみ前などに聞いていただけるとうれしいです。よろしくお願いします(*´ω`*)
※タイトルコール以外(操作ミスって音消えた為)はNO編集。スマホのボイスメモ機能
「雪女」 小泉八雲 田部隆次訳
青空文庫様よりお借りしました。m(_ _)m
https://www.aozora.gr.jp/cards/000258/files/50326_35772.html
ツイッター→@dragon_up_venus
うたスキ→https://www.joysound.com/utasuki/userpage/index.htm?usr=51f34db68e5cfa608f6706e55ac927f65a56うぽつ。いい声。
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2021-11-21 11:15:02
不条理が個人を襲ったことを描いたカフカの最高傑作 【変身 - フランツ・カフカ 1915年】 オーディオブック 名作を高音質で DIE VERWANDLUNG - Franz Kafka【字幕付き】版はこちらから⇩
https://bit.ly/3czDZny
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■一部抜粋
ある朝、グレゴール・ザムザが気がかりな夢から目ざめたとき、自分がベッドの上で一匹の巨大な毒虫に変ってしまっているのに気づいた。
彼は甲殻のように固い背中を下にして横たわり、頭を少し上げると、何本もの弓形のすじにわかれてこんもりと盛り上がっている自分の茶色の腹が見えた。
腹の盛り上がりの上には、かけぶとんがすっかりずり落ちそうになって、まだやっともちこたえていた。
ふだんの大きさに比べると情けないくらいかぼそいたくさんの足が自分の眼の前にしょんぼりと光っていた。
「おれはどうしたのだろう?」と、彼は思った。
夢ではなかった。
自分の部屋、少し小さすぎるがまともな部屋が、よく知っている四つの壁のあいだにあった。
テーブルの上には布地の見本が包みをといて拡げられていたが――ザムザは旅廻りのセールスマンだった――、そのテーブルの上方の壁には写真がかかっている。
それは彼がついさきごろあるグラフ雑誌から切り取り、きれいな金ぶちの額に入れたものだった。
写っているのは一人の婦人で、毛皮の帽子と毛皮のえり巻とをつけ、身体をきちんと起こし、肘まですっぽり隠れてしまう重そうな毛皮のマフを、見る者のほうに向ってかかげていた。
グレゴールの視線はつぎに窓へ向けられた。
陰鬱な天気は――雨だれが窓わくのブリキを打っている音が聞こえた――彼をすっかり憂鬱にした。
「もう少し眠りつづけて、ばかばかしいことはみんな忘れてしまったら、どうだろう」と、考えたが、全然そうはいかなかった。
というのは、彼は右下で眠る習慣だったが、この今の状態ではそういう姿勢を取ることはできない。
いくら力をこめて右下になろうとしても、いつでも仰向けの姿勢にもどってしまうのだ。
百回もそれを試み、両眼を閉じて自分のもぞもぞ動いているたくさんの脚を見ないでもすむようにしていたが、わき腹にこれまでまだ感じたことのないような軽い鈍痛を感じ始めたときに、やっとそんなことをやるのはやめた。
「ああ、なんという骨の折れる職業をおれは選んでしまったんだろう」と、彼は思った。
#オーディオブック
#カフカ
#変身- 78
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2021-11-18 22:18:02
その列車は制御不能となった 【臨時急行列車の紛失 - コナン・ドイル 1898年】 オーディオブック 名作を高音質で https://bit.ly/3nqV6xR【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3nqV6xR
死刑を宣告されて今マルセイユ監獄に繋がれているヘルバルト・ドゥ・レルナークの告白は、私の信ずるところでは、どこの国の犯罪史を繙いてみても、絶対的に先例が無かっただろう‥‥‥と思われるような、あの異常な事件の上にようやく一道の光明を投げあたえた。
■一部抜粋
官辺では、この事件を論ずることを明らかに避けているけれど、そして新聞もそれに調子を合せてほとんど沈黙を守っているけれど、とにかく我々は、この大犯罪者の告白によって、一つの驚嘆すべき事件の謎が解かれたものと見なければならない。
その事件とは、今から八年も前に起った出来事でもあり、かつ、当時はある外交上の危機がわが英国民の注意を一せいに呼集めていた秋だったため、事件の重大な割合には、人々に感動を与えることが薄かったという事情もあるので、従って、記者がその事件について、集めた材料から知り得た限りの確実さをもって、ここにその顛末を述べるのも無駄ではないと信ずる次第だ。
一
1890年。
それは6月3日のことだった。
一人の旅客が、ルイ・カラタール氏という仏蘭西名の紳士、リヴァプール港にある倫敦西海岸線中央停車場の駅長ジェームス・ブランド氏に面会を求めた。
旅客は小柄な中年の紳士で、その妙に猫脊のところが、見るからに脊髄骨の不具であることを物語っていた。
その紳士にはひとりの連れがあった。
それは骨組のがっしりした堂々たる男だった。
が、その男のいかにも恭しげな態度と、絶えずあたりに眼をくばっている様子とで、彼が紳士の従者であることが読まれた。
こころもち黒みがかった皮膚の色合では、おそらくスペイン人か南アメリカ人だろうと想像された。
見れば、そこには一つの不思議なことがあった。
小型の黒革製の文書袋をこの男が左手に携えていたのだ、そして、それは居合せた一人の事務員の鋭い観察眼によると、革紐で自分の手頸にしっかりと結びつけられてあったのだ。
この事実は、その時には決して重大なことには見えなかった。
が、やがて展開されるべき未曾有の出来事は、その中にきわめて深長な意義を持っていたのであった。
#オーディオブック
#コナンドイル
#臨時急行列車の紛失- 71
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2021-11-22 15:25:02
農夫の娘が男と密かに逢っている所を見た猟人の心情を描いた作品 【あいびき - イワン・ツルゲーネフ(二葉亭四迷訳) 1852年】猟人日記より ツルゲーネフの名が世に一気に広まった傑作往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
#オーディオブック
#朗読
#音声合成- 64
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2021-11-21 11:49:02
思春期の少女が朝起きてから夜寝るまでの一部始終を、ある女性読者から太宰へ送られた日記を元に少女の立場で綴った短編小説 【女生徒 - 太宰治 1939年】 オーディオブック 名作を高音質で【字幕付き】版はこちら⇩
https://bit.ly/3oK6btC
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東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
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#女生徒
#太宰治
#オーディオブック- 62
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2021-11-18 22:35:03
不気味な音が屋敷のどこかから響いてくる。【アッシャー家の崩壊 - エドガー・アラン・ポー 1839年】THE FALL OF HOUSE OF USHER https://bit.ly/3cnhjqv【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3cnhjqv
ロデリックは姉妹マデラインがついに息を引き取ったことを告げ、二人はその亡骸を棺に納め地下室に安置する。この姉妹の死によって、ロデリックの錯乱は悪化していく。
この譚詩から生じたさまざまの暗示が私を一連の考えに導き、そのなかでアッシャーの一つの意見を明らかにすることができたことを、私はよく覚えている。
その意見をここに述べるのは、それが新奇なため(他の人々はそう考えている)よりも、彼が執拗にそれを固持したためである。
その意見というのは大体において、すべての植物が知覚力を有するということであった。
しかし彼の混乱した空想のなかでこの考えはさらに大胆な性質のものとなり、ある条件のもとでは無機物界にまで及んでいた。
私は彼の信念の全部、あるいはその熱心な心酔を説明する言葉を持たない。
が、その信念は(前にもちょっと述べたように)、彼の先祖代々の家の灰色の石と関連しているのだった。
彼の想像によると、知覚力の諸条件はこの場合では、これらの石の配置の方法のなかに、石を蔽うている多くの菌や、あたりに立っている枯木などの配置とともに、石そのものの配列のなかに、とりわけ、この配列が長いあいだ乱されずにそのままつづいてきたということと、それが沼の静かな水面に影を落しているということとのなかに、備わっているのである。
その証拠は、知覚力のあることの証拠は、彼の言うところでは(そしてそれを聞いたとき私はぎょっとしたが)、水や壁のあたりにそれらのもの独得の雰囲気がだんだんに、しかし確実に凝縮していることのなかに認められる、というのであった。
その結果は、幾世紀ものあいだに、彼の一家の運命を形成し、また彼をいま私が見るような彼、つまり現在の彼のようにしてしまったあの無言ではあるが、しつこい恐ろしい影響となってあらわれているのだ、と彼はつけ加えた。
のような意見はべつに注釈を必要としない。
だから私はそれについてはなにも書かないことにする。
私たちの読んだ書物、長年のあいだ、この病人の精神生活の大部分をなしていた書物、は、想像もされようが、この幻想の性質とぴったり合ったものであった。
#オーディオブック
#エドガーアランポー
#アッシャー家の崩壊- 52
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2021-11-22 19:55:02
グリム兄弟が書いた初版の白雪姫は最も残酷である 【白雪姫 - 1812年】往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
#オーディオブック
#朗読
#音声合成- 51
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2021-11-22 23:25:03
土地の所有権を奪い合う、その結末はいかに【第三者 - サキ 1916年】 オーディオブック 名作を高音質で Saki - THE INTERLOPERS往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
#オーディオブック
#朗読
#音声合成- 49
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2021-11-22 21:19:03
父が息子に下した最も残酷な制裁とは 【判決 - フランツ・カフカ 1913年】 DAS URTEIL - Franz Kafka往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
#オーディオブック
#朗読
#音声合成- 48
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2021-11-20 21:08:02
2021年宇宙の旅へようこそ。 月へ旅行する事や人工衛星について解説 【宇宙旅行の科学 - 中谷宇吉郎 1953年】 オーディオブック 仮想現実の世界をVRヘッドセット使用で臨場感や没入感が更にUP【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3FvoOrS
宇宙旅行の夢くらい、素晴らしくて、又罪のない夢はない。
そういう夢に、いよいよ実現の可能性が出てきたのならば、これは戦争の悪夢にうなされているわれわれには、何よりの清涼剤になるであろう。
■一部抜粋
アメリカの海軍が、時速五千八百マイルのロケットを註文したことは、この可能性を実証するものだが、まず人工衛星をつくることが、宇宙旅行の第一歩である。
これさえ出来れば、それを足場にして、そこから宇宙船をとび出させれば、比較的容易に、天体までの旅行が出来るのである。
地球からすぐ天体へとび出すのは、ベース・キャンプをつくらないでエヴェレストへ登ろうとするような話である。
エヴェレストの頂上をきわめようと思ったら、まずベース・キャンプをつくらねばならない。
そして人工衛星が、この場合のベース・キャンプなのである。
それで人工衛星をつくることの可能性如何が、宇宙旅行が科学の問題になるか、空想小説の種になるかという岐れ目である。
今度アメリカ海軍が発註したロケットの規格は、この人工衛星をつくる一つの可能性を示した点において、かなり重要な意味がある。
第二次世界大戦の末期頃に、ヒットラーが、この人工衛星をつくる研究を指令したことがある。
この話は、当時の日本の新聞にも出ていたので、記憶に残っている方もかなりあるであろう。
もっともあまりにも突飛な話なので、たいていの人は、法螺話か新聞記事のデマとして、気にも止めず、読み棄てられたにちがいない。
しかし今から考えてみれば、ヒットラーが、大真面目にこの問題をとり上げたとしても、ちっとも可笑しくないのである。
というのは、現在アメリカで、一部の人たちの間ではあるが、本気で人工衛星のことを考えているのは、けっきょく第二次大戦中に独逸で発明されたV2号ロケットの改良の問題に帰するわけである。
#オーディオブック
#宇宙旅行
#VR- 48
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2021-11-22 23:08:02
短編小説「スケッチブック」より 【ワシントン・アーヴィング - 駅馬車 1819年】 オーディオブック 名作を高音質で Washington Irving - THE STAGE-COACH.往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
#オーディオブック
#朗読
#音声合成- 46
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2021-11-18 23:44:02
トンネルのある深い谷で奇妙なことを頼まれる【信号手 - チャールズ・ディケンズ 1866年】 オーディオブック 名作を高音質で https://bit.ly/2YZtwyx高画質・字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/2YZtwyx
信号手は、チャールズ・ディケンズによる一人称視点のホラー/ミステリー小説で、1866年のクリスマス版『All the Year Round』にMugby Junctionコレクションの一部として初出された。
タイトルにもなっている鉄道信号員が、自分につきまとっている亡霊について語り手に語る。
幽霊が現れるたびに、信号手が働く鉄道での悲劇的な出来事が起こる。
信号手の仕事は、寂しい線路のトンネル入り口近くの深い切り通しの中にある信号ボックスで、通過する列車の動きをコントロールしている。
危険が迫ってくると、仲間の信号員が電信や警報で知らせてくれる。
また、自分にしか聞こえない音でベルが鳴り、幻の警告を受けることが3回ある。
それぞれの警告の後には、妖怪が現れ、そして恐ろしい事故が起こる。
最初の事故は、トンネルの中で2つの列車が衝突するというものである。
ディケンズは、この物語を書く5年前の1861年に起きたクレイトン・トンネルの事故を元にしたのかもしれない。
1866年の読者は、この大災害をよく知っていただろう。
2つ目の警告は、通過する列車の中で若い女性が謎の死を遂げるというもの。
最後の警告は、信号員自身の死を予感させるものである。
物語は、「おぅい、下にいる人!」と呼んだところから始まる。
下の線路に立っている信号手は、語り手が期待するように顔を上げず、むしろ振り向いて、自分の責任で監視している鉄道トンネルの中を見つめています。
語り手は再び下に向かって声をかけ、下降の許可を求める。
信号手は渋っているようだ。
鉄道の穴は、寒くて、暗くて、寂しい場所です。
信号士は、語り手を怖がっているようだが、語り手は信号士を安心させようとする。
信号手は語り手を見たことがあるような気がするが、語り手はそれはありえないと断言する。
安心した信号手は、新入りを小さな小屋に迎え入れ、二人は信号手の仕事について話す。
彼の仕事は退屈で単調なものだが、信号手は若い頃に学問の機会を無駄にしたので、自分にはこれ以上のものはないと感じている。
#オーディオブック
#チャールズディケンズ
#信号手- 45
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2021-11-22 22:43:02
あまりの恐怖で逃げた主人公【世界怪談名作集 幽霊 - モーパッサン 1883年】 オーディオブック 名作を高音質で Guy De Maupassant - Apparition往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
#オーディオブック
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2021-11-22 19:31:02
一人でありながら決して一人ではない【群集の人 - エドガー・アラン・ポー 1840年】 オーディオブック 名作を高音質で Edgar Allan Poe - THE MAN OF THE CROWD往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
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【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
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2021-11-22 22:12:02
オペラ歌手として成功した妻と、失敗続きのダメな夫の話 【マリ・デル - アントン・チェーホフ 1904年】 MARI D'ELLE - Anton Chekhov往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
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2021-11-22 14:06:02
エドガー・アラン・ポー 黒猫 (佐々木直次郎訳) 【Edgar Allan Poe - THE BLACK CAT 1843】往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
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【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
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2021-11-18 20:59:06
結局犯人は透明人間だったのか【見えざる人 - チェスタートン 1936年】 オーディオブック 名作を高音質で G. K. Chesterton - https://bit.ly/3nu94zk【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3nu94zk
ロンドン・キャムデン町なる二つの急な街の侘しい黄昏の中に、角にある菓子屋の店は葉巻の端のように明るかった。
あるいはまた花火の尻のように、と言う方がふさわしいかもしれない。
なぜなら、その光は多くの鏡に反射して、金色やはなやかな色に彩どられたお菓子の上におどっていた。
この火の様な硝子に向って多くの浮浪少年等の鼻が釘づけにされるのであった。
■一部抜粋
あらゆるチョコレートはチョコレートそれ自身よりも結構な赤や金色や緑色の色紙に包まれていた。
そして飾窓の大きな白い婚礼菓子は見る人に何となく縁の遠いようにも見えまた自分に満足を与えるようにも見えた。
ちょうど北極はすべて喰べるにいいように。
こうした虹のような刺戟物に十一二歳くらいまでの近所の小供を集めるのは当然であった。
しかしこの街角はまた年を取った若者にとっても魅力があるのであった。
さてもう二十四にもあろうという一人の青年がその店の窓をのぞきこんでいた。
彼にも、また、この店はもえるような魅力であった。
しかしこの引力はチョコレートのみでは説明されるわけではなかった。
と言って彼はチョコレートを軽蔑しているわけではなかったが。
彼は丈の高い、肥った赤毛の青年で、しっかりした顔をしているが、物事に無頓着らしい様子をしていた。
彼は腕に黒と白のスケッチ用の平たい灰色の紙挟みを抱えていた、そのスケッチは、彼が経済論に対して反対説を試みたために、彼の叔父(海軍大将)から社会主義者と見做されて廃嫡せられて以来、多少の成功を持って出版業者に売りつけていたのであった。
彼の名はジョン・ターンバロ・アンガスといった。
遂に彼は菓子店の中へはいって行ったが、そこを通り抜けて、喫茶店になっている奥の室に通った。
そしてそこに働いている若い女にちょっと帽子をとった。
彼女は黒い着物を身につけ、高い襟をつけた、優雅な女で非常にすばしこい、黒い眼を持っていた。
彼女は註文をきくために奥の室へと彼についてきた。
#オーディオブック
#チェスタートン
#見えざる人- 39
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2021-11-22 21:46:02
人に話せるような悩みを持つ人はかえって死なない【ある自殺者の手記 - モーパッサン 1884年】 オーディオブック 名作を高音質で SUICIDES - Guy de Maupassant往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
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恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
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2021-11-22 18:41:03
儚く、そして潔く。【初雪 - モーパッサン 1893年】 オーディオブック 名作を高音質で PREMIERE NEIGE - Guy de Maupassant往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
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恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
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2021-11-22 14:44:02
死んだ男の日記から語られていたものとは 【ダムドシング - アンブローズ・ビアス 1914年】 オーディオブック 名作を高音質で THE DAMNED THING - Ambrose Bierce往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
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恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
#オーディオブック
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#音声合成映像がうるさい…
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2021-11-20 22:26:03
言わずと知れた名作。何度聞いても怖い【耳無芳一の話 - 小泉八雲 1904年】 オーディオブック THE STORY OF MIMI NASHI HOICHI - Koizumi Yakumo【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3DE6YCi
七百年以上も昔の事、下ノ関海峡の壇ノ浦で、平家すなわち平族と、源氏すなわち源族との間の、永い争いの最後の戦闘が戦われた。
この壇ノ浦で平家は、その一族の婦人子供ならびにその幼帝、今日安徳天皇として記憶されていると共に、まったく滅亡した。
そうしてその海と浜辺とは七百年間その怨霊に祟られていた。
他の個処で私はそこに居る平家蟹という不思議な蟹の事を読者諸君に語った事があるが、それはその背中が人間の顔になっており、平家の武者の魂であると云われているのである。
しかしその海岸一帯には、たくさん不思議な事が見聞きされる。
闇夜には幾千となき幽霊火が、水うち際にふわふわさすらうか、もしくは波の上にちらちら飛ぶ。
すなわち漁夫の呼んで鬼火すなわち魔の火と称する青白い光りである。
そして風の立つ時には大きな叫び声が、戦の叫喚のように、海から聞えて来る。
平家の人達は以前は今よりも遥かに焦慮いていた。
夜、漕ぎ行く船のほとりに立ち顕れ、それを沈めようとし、また水泳する人をたえず待ち受けていては、それを引きずり込もうとするのである。
これ等の死者を慰めるために建立されたのが、すなわち赤間ヶ関の仏教の御寺なる阿彌陀寺であったが、その墓地もまた、それに接して海岸に設けられた。
そしてその墓地の内には入水された皇帝と、その歴歴の臣下との名を刻みつけた幾箇かの石碑が立てられ、かつそれ等の人々の霊のために、仏教の法会がそこで整然と行われていたのである。
この寺が建立され、その墓が出来てから以後、平家の人達は以前よりも禍いをする事が少くなった。
しかしそれでもなお引き続いておりおり、怪しい事をするのではあった。
彼等が完き平和を得ていなかった事の証拠として。
幾百年か以前の事、この赤間ヶ関に芳一という盲人が住んでいたが、この男は吟誦して、琵琶を奏するに妙を得ているので世に聞えていた。
子供の時から吟誦し、かつ弾奏する訓練を受けていたのであるが、まだ少年の頃から、師匠達を凌駕していた。
本職の琵琶法師としてこの男は重もに、平家及び源氏の物語を吟誦するので有名になった、そして壇ノ浦の戦の歌を謡うと鬼神すらも涙をとどめ得なかったという事である。
#オーディオブック
#小泉八雲
#耳なし芳一- 36
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2021-11-22 20:32:02
脱ぐ事が出来ない靴を履いたまま踊らされる 【赤いくつ - アンデルセン 1845年】 オーディオブック 名作を高音質で THE RED SHOES - Hans Christian Andersen往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
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#朗読
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2021-11-19 01:20:02
球体の内面を全部鏡にし、その中に人が入ったらどのように写るか? 【鏡地獄 - 江戸川乱歩 1926年】 https://bit.ly/3qQ8ez0【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3qQ8ez0
■一部抜粋
ほんとうにあったことか、Kの作り話なのか、その後、尋ねてみたこともないので、私にはわからぬけれど、いろいろ不思議な物語を聞かされたあとだったのと、ちょうどその日の天候が春の終りに近い頃の、いやにドンヨリと曇った日で、空気が、まるで深い水の底のように重おもしく淀んで、話すものも、聞くものも、なんとなく気ちがいめいた気分になっていたからでもあったのか、その話は、異様に私の心をうったのである。
話というのは、
私に一人の不幸な友だちがあるのです。
名前は仮りに彼と申して置きましょうか。
その彼にはいつの頃からか世にも不思議な病気が取りついたのです。
ひょっとしたら、先祖に何かそんな病気の人があって、それが遺伝したのかもしれませんね。
というのは、まんざら根のない話でもないので、いったい彼のうちには、おじいさんか、曾じいさんかが、切支丹の邪宗に帰依していたことがあって、古めかしい横文字の書物や、マリヤさまの像や、基督さまのはりつけの絵などが、葛籠の底に一杯しまってあるのですが、そんなものと一緒に、伊賀越道中双六に出てくるような、一世紀も前の望遠鏡だとか、妙なかっこうの磁石だとか、当時ギヤマンとかビイドロとかいったのでしょうが、美しいガラスの器物だとかが、同じ葛籠にしまいこんであって、彼はまだ小さい時分から、よくそれを出してもらっては遊んでいたものです。
考えてみますと、彼はそんな時分から、物の姿の映る物、たとえばガラスとか、レンズとか、鏡とかいうものに、不思議な嗜好を持っていたようです。
それが証拠には、彼のおもちゃといえば、幻灯器械だとか、遠目がねだとか、虫目がねだとか、そのほかそれに類した、将門目がね、万華鏡、眼に当てると人物や道具などが、細長くなったり、平たくなったりする、プリズムのおもちゃだとか、そんなものばかりでした。
それから、やっぱり彼の少年時代なのですが、こんなことがあったのも覚えております。
ある日彼の勉強部屋をおとずれますと、机の上に古い桐の箱が出ていて、多分その中にはいっていたのでしょう、彼は手に昔物の金属の鏡を持って、それを日光に当てて、暗い壁に影を映しているのでした。
#オーディオブック
#江戸川乱歩
#鏡地獄- 34
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2021-11-20 23:17:02
この遺書は永遠に語り継がれる 【死刑の前 - 幸徳秋水 1911年】 https://bit.ly/3cyYjVT【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3cyYjVT
明治44年1月24日、大逆罪の故をもって絞首刑となった作者の死後、監房内に残されていた絶筆。終戦直後、司法省の焼却書類のなかから偶然発見されたものだという。
五章の構成で書き始めたが、一章のみで中断されている。「死刑そのものは、なんでもない」などと、秋水の生死観、死刑論が展開されている。
わたくしは、死刑に処せらるべく、いま東京監獄の一室に拘禁されている。
ああ、死刑! 世にある人びとにとっては、これほどいまわしく、おそろしい言葉はあるまい。
いくら新聞では見、ものの本では読んでいても、まさかに自分が、このいまわしい言葉と、眼前直接の交渉を生じようと予想した者は、一個もあるまい。
しかも、わたくしは、ほんとうにこの死刑に処せられんとしているのである。
平生わたくしを愛してくれた人びと、わたくしに親しくしてくれた人びとは、かくあるべしと聞いたときに、どんなにその真疑をうたがい、まどったであろう。
そして、その真実なるをたしかめえたときに、どんなに情けなく、あさましく、かなしく、恥ずかしくも感じたことであろう。
なかでも、わたくしの老いたる母は、どんなに絶望の刃に胸をつらぬかれたであろう。
されど、今のわたくし自身にとっては、死刑はなんでもないのである。
わたくしが、いかにしてかかる重罪をおかしたのであるか。
その公判すら傍聴を禁止された今日にあっては、もとより、十分にこれをいうの自由はもたぬ。
百年ののち、たれかあるいはわたくしに代わっていうかも知れぬ。
いずれにしても、死刑そのものはなんでもない。
これは、放言でもなく、壮語でもなく、かざりのない真情である。
ほんとうによくわたくしを解し、わたくしを知っていた人ならば、またこの真情を察してくれるにちがいない。
堺利彦は、「非常のこととは感じないで、なんだか自然の成り行きのように思われる」といってきた。
小泉三申は、「幸徳もあれでよいのだと話している」といってきた。
どんなに絶望しているだろうと思った老いた母さえ、すぐに「かかる成り行きについては、かねて覚悟がないでもないからおどろかない。
わたくしのことは心配するな」といってきた。
#オーディオブック
#幸徳秋水
#死刑の前- 33
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2021-11-22 20:56:02
これが真の愛なのか。【墓 - モーパッサン 1881年】 オーディオブック 名作を高音質で Guy de Maupassant - THE GRAVE往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
#オーディオブック
#朗読
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2021-11-22 18:21:02
世界的な著名人が多数眠っている【ウェストミンスター寺院 -アーヴィング ワシントン 1818年】 オーディオブック WESTMINSTER ABBEY - by Irving Washington往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
#オーディオブック
#朗読
#音声合成- 31
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2021-11-22 16:28:03
ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿【リップ・ヴァン・ウィンクル 前編 - ワシントン・アーヴィング 1819年】 Washington Irving - Rip Van Winkle往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
#オーディオブック
#朗読
#音声合成- 29
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2021-11-21 18:09:02
落ちた指輪の行方はいかに【井戸 - W・W・ジェイコブズ 1902年】 オーディオブック 名作を高音質で William Wymark Jacobs - THE WELL【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3HDRGA7
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【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
■一部抜粋
「君ももう、いよいよだな、ジェム。」
とうとう、一人が言った。
「今度は六週間あくびしながら蜜月をすごして、客を招いた男を、いや、女をというつもりだったが、さぞかし呪うだろうな。」
ジェム・ベンスンは椅子に腰かけたまま長い手足をのばして、なにやらぶつぶつ異議をとなえた。
「てんで理解できないね。」
ウィルフレッド・カーは、あくびしてつづけた。
「僕の性には合わないな。
僕なんざ、一人でいたって二人でいたって、生活に必要なお金をついぞ持ったことがない。
もし君かクリーサス(大冨豪の代名詞)くらい金持だったら、見方も違っていたかもしれないが。」
その言葉の終りの方には、彼のいとこが返事をさし控えるような或る意味があった。
いとこは窓の外をみつめたままで、ゆっくり葉巻をふかしつづけた。
「クリーサスみたいに、また、君みたいに金持ではないけれども。」
ミスタ・カーは目をほそめて窺うように見ながら、また話しだした。
「僕は僕なりに、自分のカヌーに乗って“時”の流れを漕ぎくだりながら、友だちの家の側柱にカヌーをつないでは、中へはいって食事の御相伴にあずかって暮しているよ。」
「まったくヴェネチヤふうだね。」
まだ窓の外を眺めながら、ジェム・ベンスンは言った。
「君には、まんざらでもないことだろうな、ウィルフレッド。
カヌーをつなぐ側柱があり、食事があり、そして、友だちがあるというのは。」
今度はミスタ・カーが、ぶつぶつ言った。
#オーディオブック
#ウイリアムワイマークジェイコブス
#井戸- 29
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2021-11-21 17:15:02
彼女はメンヘラなのか? 【成長が生んだ私の恋愛破綻 - 伊藤野枝 1923年】 オーディオブック 名作を高音質で https://bit.ly/30K0weq【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/30K0weq
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
自分の信ずる事の出来る唯一のものは、やはり自分自身より他にはありません。自分以外の本当に唯一な人と思う人さえ本当にはいっしょに融け合う事はむずかしいのです。
自分の本当の心持、それもなかなか他人には充分に話せるものではありません。
どれほど上手に話しても、どれほど多くの言葉を費しても、話すほど損をしたような気持になる事があります。
私の過去の生活、私はそれを他人に話そうとは思いません。
私は過去のある時代に、かなりよく自分の生活を人に話しました。
それも本当に理解のある親しいと信じた人に。
けれども、私が大事な場合に立ったときに、私の話した事だけは理解もし、信じもしてくれましたが、私が話せないそして切ない事にはちっとも真実にふれてはくれませんでした。
そして私が話さない事から理解はやぶれてアベコベに反感に代りました。
私は他人の理解というもののアテにならぬ事をつくづくさとりました。
その友達は、私に話す事を求めました。
しかしそのときには彼女はもう私にかなりな反感を持っていました。
他人から注がれた心持に動かされていました。
理解の勝れた友達は、私が委細の心持や事情を書けば理解をしてくれる事は私も信じてはいましたが、しかし私はもう話す勇気はありませんでした。
そしてそのとき以来、私は自分の事を他人に話すのは止めにしようと思いました。
#オーディオブック
#恋愛
#伊藤野枝- 26
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2021-11-22 15:55:02
ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿【リップ・ヴァン・ウィンクル 後編 - ワシントン・アーヴィング 1819年】 Washington Irving - Rip Van Winkle往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
#オーディオブック
#朗読
#音声合成- 24
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2021-11-18 23:56:02
その本を読んだら消される 【古書の呪い - G・K・チェスタートン 1935年】 オーディオブック 名作を高音質で BLAST OF THE BOOK https://bit.ly/3cFOtSt【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3cFOtSt
オープンショウ教授は、もし誰かに心霊主義者だとか心霊主義の信者だとか言われると、ガタンと卓を叩いて、いつも癇癪を起こすのであった。
しかし、これだけで持前の爆発がおさまるわけではなかった。
というのはもし誰かに心霊主義の否認者だと言われても、やはり癇癪を起こしたからである。自分の一生をささげて心霊現象を研究してきたのは彼の誇りであった。
■一部抜粋
そういう心霊現象は本当に心霊の現われなのかそれとも単に自然現象の現われなのかそれを自分がどう思っているかについて絶対にヒントをあたえた事がないのも彼の誇りであった。
彼にとって何よりも楽しかったのは、熱心な心霊主義者の輪の中に坐って、自分がどういう風にして霊媒の正体を次々とあばき立て、インチキを次々と見つけ出したかという話を徹底的に詳しく話してきかせる事であった。
というのは実際彼は、一度目的物に目をつけたら最後、非常な探偵能力と洞察力を発揮したし、いつも霊媒には、大いに怪しい目的物として、目をつけたからである。
同じ心霊主義のペテン師が三つの違った変装をしているのを見つけたときの話がある。
女になったり真白な顎ひげの老人になったり、濃いチョコレート色のバラモン教徒になったりしていたのであった。
こういう話を詳しく聞かされると、本当の信者たちはかなり落ち着かなくなったが、実はそれが教授の狙いであった。
しかし心霊主義者だってインチキな霊媒の存在を否定するわけではないから、別に文句は言えなかった。
ただ、なる程教授の滑らかな話しぶりが、霊媒はみんなインチキだといわんばかりに聞こえるのかもしれなかった。
しかし頭の単純な無邪気な唯物論者には災あれ(しかも唯物論者は全体的にかなり無邪気で頭が単純である)。
連中は、こういう話の傾向から勝手に想像して、幽霊は自然の法則にそむくとか、そんな物は古い迷信にすぎないとか、全てがたわ言か、さもなかったらでたらめだとかいうふうに議論を進めるのである。
こういう相手には教授は、ふいに全ての科学の砲火をあべこべに向けかえて、惨めな合理主義者が一度も聞いた事がないような、疑う余地のない事件や説明のつかない現象を一斉にならべ立てて、相手をなぎはらうのであった。
#オーディオブック
#古書の呪い
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2021-11-22 17:41:02
失くしたネックレスと同じ物を3万6千フランで買ってしまう【首飾り - モーパッサン 1908年】 オーディオブック 名作を高音質で THE DIAMOND NECKLACE - Maupassant往年の文豪作品を多数配信中□
東京ロマンティック恋愛記 https://bit.ly/3nAUplN
日本人女性初のオリンピックメダリスト https://bit.ly/30MbAYN
【恋と愛はこうも違うのである】 チャンス - 太宰治 https://bit.ly/3kUJC4j
上海游記 https://bit.ly/3DEaZH8
恋の一杯売 - 吉行エイスケ 1927年 https://bit.ly/3kROgQf
#オーディオブック
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2021-11-20 17:07:02
ぐっすり眠れて朝リラックスできる高音質な字幕付きオーディオブックでストレスを解消② 【物理学の応用について - 寺田寅彦 1913年】 https://bit.ly/3nzy4VR【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3nzy4VR
物理学は基礎科学の一つであるからその応用の広いのは怪しむに足らぬ。
生命とか精神とかいうものを除いたいわゆる物質を取扱って何事かしようという時にはすぐに物理学的の問題に逢着する。
■一部抜粋
吾人が日常坐臥の間に行っている事でも細かに観察してみると、面白い物理学応用の実例はいくらでもある。
ただそれらは習慣のためにほとんど常識的になっているので、それと気が付かないだけである。
例えば台所における物理学の応用だけでも、一々列挙すれば一冊の書物が出来ようと思う。
純粋な科学の各種の方面でも物理学を応用しあるいは物理学の研究方法を転用する事が盛んになる。
天文、気象、地質、海洋等に関する自然科学研究に物理学応用の発達して行くのはむしろ当然の事であろうが、普通の意味における物質とはよほど縁の遠い生理学や心理学にまでもだんだん応用が開けて行くようである。
工業における応用も事新しく述べるまでもない事である。
ドイツの工業が著しい長足の進歩をしたのは、その基礎となるべき物理学、化学の研究に帰因するという事は識者の認めている所である。
また医学の方でも物理的療法という言葉が出来て、その方の専門家もあるくらいである。
また近年目ざましい進歩をしたいわゆる航空術などもやはり応用物理学の一つと云って差支えはあるまい。
以上に述べたとは少しく異なった殖産事業の方面においても、将来非常に有望な物理学応用の新区域があるように思われる。
先ず農業の方面ではつとに農芸物理学という学科が出来ているくらいであるが、今後まだどれだけ発展するか予期し難いように見える。
自分の知っている狭い範囲だけでも面白い問題が沢山ある。
例えば穀物の研究でも少し詳細にするとすれば、米粒の堅さとか、比重とかを測定する必要が起る。
また穀物の生長に及ぼす、光、熱、電気等の影響とか、土壌の物質的性質とかいう問題でも、一つとして物理学の応用を待たぬものはない。
また農具の研究並びにその改良等も従来の型を離れて新しい発展をしようとするにはどうしても物理学、力学の応用に依る外はないように思われる。
近年安藤農学士が植物の霜害に関する研究をされたが、これらも面白い物理的研究の一例であろう。
#オーディオブック
#寺田寅彦
#物理学- 22
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2021-11-20 15:49:02
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ジョン・ヒンクマン氏の田園住宅は、いろいろの理由から僕にとっては甚だ愉快な場所で、やや無遠慮ではあるが、まことに居心地のよい接待ぶりの寓居であった。
庭には綺麗に刈り込んだ芝原と、塔のように突っ立った槲や楡の木があって、ほかにも所どころに木立ちが茂っていた。
家から遠くないところに小さい流れがあって、そこには皮付きの粗末な橋が架けてあった。
■一部抜粋
ここらには花もあれば果物もあり、愉快な人たちも住んでいて、将棋、玉突き、騎馬、散歩、魚釣りなどの遊戯機関もそなわっていた。
それらはもちろん、大いに人を惹くの力はあったが、単にそれだけのことでは、そこに長居をする気にはなれない。
僕は鱒の捕れる時節に招待されたのであるが、まず初夏の時節をよしとして訪問したのである。
草は乾いて、日光はさのみ暑からず、そよそよと風が吹く。
その時、わがマデライン嬢とともに、枝の茂った楡の下蔭をそぞろに歩み、木立のあいだをしずかに縫ってゆくのであった。
僕はわがマデライン嬢といったが、実のところ、彼女はまだ僕のものではないのである。
彼女はその身を僕に捧げたというわけでもなく、僕のほうからもまだなんとも言い出したのではなかったが、自分が今後この世に生きながらえてゆくには、どうしても彼女をわがものにしなければならないと考えているので、自分の腹のうちだけでは、彼女をわがマデラインと呼んでいるのであった。
自分の考えていることを早く彼女の前に告白してしまえば、こんな独りぎめなどをしている必要はないのであるが、さてそれが非常にむずかしい事件であった。
それはすべての恋する人が恐れるように、およそ恋愛の成るか成らぬかの間にまた楽しい時代があるのであるから、にわかにそれを突破して終末に近づき、わが愛情の目的物との交通または結合を手早く片付けてしまうのを恐れるばかりでなく、僕は主人のジョン・ヒンクマン氏を大いに恐れているがためであった。
かの紳士は僕のよい友達ではあるが、彼にたいしておまえの姪をくれと言い出すのは、僕以上の大胆な男でなければ出来ないことであった。
#オーディオブック
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#幽霊- 22
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2021-11-22 13:22:02
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2021-11-20 16:51:02
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人間がその周囲の自然界の事物に対する知識経験の基になる材料は、いずれも直接間接に吾人の五感を通じて供給されるものである。
生まれつき盲目で視神経の能力を欠いた人間には色という言葉はなんらの意味を持たない、物体の性質から色という観念をぬき出して考える事がどうしてもできない。
■一部抜粋
トルストイのおとぎ話に牛乳の白色という観念を盲者に理解させようとしてむだ骨折りをする話がある。
雪のようだと言えばそんなに冷たいかとこたえ白うさぎのようだと言えばそんなに毛深い柔らかいのかと聞きかえした。
それでもし生まれつき盲目でその上に聾な人間があったら、その人の世界はただ触覚、嗅覚、味覚ならびに自分の筋肉の運動に連関して生ずる感覚のみの世界であって、われわれ普通な人間の時間や空間や物質に対する観念とはよほど違った観念を持っているに相違ない。
もし世界じゅうの人間が残らず盲目で聾唖であったらどうであろうか。
このような触覚ばかりの世界でもこのような人間には一種の知識経験が成立しそれがだんだんに発達し系統が立ってそして一種の物理的科学が成立しうる事は疑いない事であろう。
しかしその物理学の内容はちょっと吾人の想像し難いようなものに相違ない。
たとえば吾人の時間に対する観念の源でも実は吾人の視覚に負うところがはなはだ多い。
日月星辰の運行昼夜の区別とかいうものが視覚の欠けた人間には到底時間の経過を感じさせる材料にはなるまい。
それでも寒暑の往来によって昼夜季節の変化を知る事はある程度までできる。
振り子のごとき週期的の運動に対する触感と自分の脈搏とを比較して振動の等時性というような事を考え時計を組み立てる事は可能であるかもしれぬ。
しかし自分の手足の届くだけの狭い空間以外の世界に起こっている現象を自分の時計にたよって観測する事はよほど困難である。
このような人には時や空間はただ自分の周囲、たとえば方六尺の内に限られた、そして自分といっしょに付随して歩いて行くもののようにしか考えられぬのかもしれぬ。
この人にとっては自分の触覚と肉感があらゆる実在で、自分の存在に無関係な外界の実在を仮定する事はわれわれほど容易でないかもしれない。
象と盲者のたとえ話は実によくこの点に触れている。
#オーディオブック
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2021-11-21 13:03:02
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■一部抜粋
今のドイツで一番高いゴチックの寺塔のあるという外には格別世界に誇るべき何物をも有たないらしいこの市名は偶然にこの科学者の出現と結び付けられる事になった。
この土地における彼の幼年時代について知り得られる事実は遺憾ながら極めて少ない。
ただ一つの逸話として伝えられているのは、彼が五歳の時に、父から一つの羅針盤を見せられた事がある、その時に、何ら直接に接触するもののない磁針が、見えざる力の作用で動くのを見て非常に強い印象を受けたという事である。
その時の印象が彼の後年の仕事にある影響を与えたという事が彼自身の口から伝わっている。
丁度この頃、彼の父は家族を挙げてミュンヘンに移転した。
今度の家は前のせまくるしい住居とちがって広い庭園に囲まれていたので、そこで初めて自由に接することの出来た自然界の印象も彼の生涯に決して無意味ではなかったに相違ない。
彼の家族にユダヤ人種の血が流れているという事は注目すべき事である。
後年の彼の仕事や、社会人生観には、この事実と思い合せて初めて了解される点が少なくないように思う。
それはとにかく彼がミュンヘンの小学で受けたローマカトリックの教義と家庭におけるユダヤ教の教義との相対的な矛盾――因襲的な独断と独断の背馳が彼の幼い心にどのような反応を起させたか、これも本人に聞いてみたい問題である。
この時代の彼の外観には何らの鋭い天才の閃きは見えなかった。
ものを云う事を覚えるのが普通より遅く、そのために両親が心配したくらいで、大きくなってもやはり口重であった。
八、九歳頃の彼はむしろ控え目で、あまり人好きのしない、独りぼっちの仲間外れの観があった。
ただその頃から真と正義に対する極端な偏執が目に立った。
それで人々は「馬鹿正直」という渾名を彼に与えた。
#オーディオブック
#アインシュタイン
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2021-11-20 13:16:02
なぜその幽霊は訪れたか【ヴィール夫人の亡霊 - ダニエル・デフォー 1705年】 オーディオブック 名作を高音質で APPARITION OF ONE MRS.VEAL - Daniel Defoe【4K】字幕版はこちら⇩
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1706年に匿名で出版されたダニエル・デフォーの作品とされている。
タイトルは「A True Relation of the Apparition of one Mrs.Veal, the Next Day after her Death: to one Mrs.Bargrave at Canterbury.」
「最初の近代的な幽霊物語」と言われている。
この作品には、カンタベリーに住むバーグレイブ夫人が、旅に出る前に話をしたいという旧友のヴィール夫人の訪問を受けるというストーリーが書かれています。
挨拶のキスをするバーグレイブ夫人だが、ヴィール夫人は体調が悪いと言って断る。
二人は死や友情に関する本について語り合うが、ヴィール夫人は友人に、兄に贈ってほしいものがあるので手紙を書いてほしいと頼む。
彼女はまた、鍵のかかったキャビネットに金の詰まった財布があることを明かす。
Mrs.BargraveはMrs.Vealが着ている特徴的なドレスに感心する。
バーグレイブ夫人が娘を呼ぶために外に出ると、ヴィール夫人はすでに家を出て通りに立っていて、出かける準備をしていた。
夫人は「もう行かなくちゃ」と言って歩き出し、姿が見えなくなるまでBargrave夫人に見守られる。
その後、バーグレイブ夫人はヴィール夫人を探すが、友人の親戚の一人から、ヴィール夫人は訪問の前日に亡くなったと聞かされる。
バーグレイブ夫人はその後、様々な人に自分の話をする。
序文によると、この話は「ケント州メイドストーンの正義の味方であり、非常に知的な人物である紳士が、ロンドンにいる友人に、この言葉通りに伝えた。
この話は、非常に冷静で理解力のある紳士の親戚の女性で、カンタベリーに住んでいて、この中のバーグレイブ夫人が住んでいる家の数軒先に住んでいる人が証明している」とある。
この作品は長年にわたってダニエル・デフォーの作とされてきたが、2003年にジョージ・スターが発表した論文では、これに異議を唱えてる。
デフォーは、現在では超自然現象と呼ばれているものに長年興味を持っており、作品の中で何度もこのテーマを取り上げている。
#オーディオブック
#ダニエルデフォー
#ヴィール夫人の亡霊- 20
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2021-11-22 12:54:02
愛を言葉に出して表現するということは日本人には難しい。 【スフィンクス 前編 - 横光利一】 オーディオブック 名作を高音質で往年の文豪作品を多数配信中□
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#オーディオブック
#朗読
#音声合成- 17
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2021-11-19 00:37:03
美しく、艶かしい看板娘の話 【野村 胡堂 - 黄金を浴びる女 1933年】 オーディオブック 名作を高音質で https://bit.ly/3HKvYKX【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3HKvYKX
奉行に代って
「お駒さん、相変らず綺麗だぜ。」
「あら、権次さん、お前さんは相変らず口が悪いよ。」
「口の悪いのは通り者だが、お駒さんの綺麗なのと違って罪は作らねえ。」
「何を言うのさ、いきなり悪口を言ったり、好い児になったり。」
二人は顔を合せさえすれば、斯んな調子で物を言う間柄だったのです。
■一部抜粋
神田明神前にささやかな水茶屋を営んで居る仁兵衛の娘お駒、国貞の一枚絵に描かれたほどの美しさで、享保明和の昔の、お仙お藤にも優るだろうと言われた評判娘が、何んな廻り合せで懇意になったものか、金座の後藤三右衛門に仕われて、草履を直したり、庭の草までむしって居る、潮吹の権次という三下野郎と、不思議に馬が合うのでした。
尤も、恋でも情でもあるわけはありません。
お駒はピカピカするほど美しいのに、権次は綽名の通り潮吹で、それに年だっても、四十の方へ近かったかも知れず、家も金も、貫祿も見識も無い身軽な折助風情ですから、引手数多のお駒を何うしようと言う野心があるわけは無かったのです。
見てくれの美しさに似ず、気象者で鉄火で、たった十九と言うのに、狼連を手玉に取って、甘塩でしゃぶるようなお駒と、気軽で、剽軽者で、捉えどころの無い権次が、互に友情らしいものを持って居たにしても不思議はありません。
「ところで、お駒さん、内々の話があるんだが。」
ひとわたり軽口を叩くと権次は案外真剣を顔になって、見事に尖った唇をペロリと嘗めます。
「厭だねえ、内々の話なんか、其処で白状して了いなよ。」
「口説くんじゃ無いぜ、お駒さん。」
「当り前さ、お前さんに口説かれたって驚きやしないが、又お小遣を借せってんじゃないの。」
「人聞きの悪いことを言いっこなし、ありゃお前たった一度だぜ、割前勘定が不足して、飛んだ恥を掻きそうになったからお駒さんに頼んで埋め合せをして貰ったが、翌る日は、お土産附で返した筈だぜ。」
「お土産まで吹聴されちゃ世話あ無い、。」
「まア宜いやな、今日のは天下の大事だ、お茶らかさずに附き合ってくんな。」
「天下の大事と来たね、それじゃ聴いてやらなきゃア駿河台の殿様に済まないだろう、此方へお入りよ、ホホホ。」
「大久保彦左衛門の講釈と間違えてやがる、ハイ御免。」
#オーディオブック
#野村胡堂
#黄金を浴びる女- 17
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2021-11-20 20:07:02
ぐっすり眠れて朝リラックスできる高音質な字幕付きオーディオブックでストレスを解消③ 【生物学的の見方 - 丘浅次郎 1910年】 https://bit.ly/3oNEAaU【4K】字幕版はこちら⇩
https://bit.ly/3oNEAaU
すべて物は見方によって種々異なって見えるもので、同一の物でも見方を変えると、全く別物かと思われるほどに違って見えることもある。
たとえばここにある水呑コップのごときも上から見れば丸いが、横から見るとほぼ長方形に見える。
■一部抜粋
日々世の中に起こる事柄も、ある人はこれを道徳の方面から見、ある人はこれを政治の方面から見、ある人は教育の方面より、ある人は衛生の方面よりというように種々の異なった方面から見るが、かくあらゆる方面から見た結果を綜合して始めてその事柄の真相が知れるのである。
一方から見るのみで、他のほうから見ることを忘れては決して正しい観念を獲ることはできぬ。
これはもとより明らかなことで、従来とても何か事を調べるにあたってはなるべく各方面から見るように注意していたように見受けるが、ここに一つ今日まで全く忘れられ度外視せられていた見方がある。
それはすなわち表題に掲げた生物学的の見方であるが、われらの考えによれば、人間社会に起こる百般のできごとを正しく観察するにはぜひともこの見方を加えることが必要で、これを省いてはとうてい皮相的にとどまるをまぬがれぬ。
特に人間の行為を研究の対象物とする倫理、教育等のごときいわゆる精神科学においては今後時代の進歩にともなうために大いにこの見方を奨励する必要があろう。
さて生物学的の見方とはいかなる見方かというに、これは一言でいえば人間を生物の一として見るのである。
すなわち人間を他の生物とは全く離れた一種特別のものとせず、単に生物の一種と見なし人間社会の現象をも生物界の現象の一部と見なして観察するのであるが、それにはまずバクテリアのごとき簡単微細な生物から猿、人間のごとき高等なものまでを一ヵ所に集めたと想像し、全部を見渡しながらその一部なる人間を見るというようにせねばならぬ。
これを芝居にたとえて見れば、バクテリア、アメーバ等より猿、猩々にいたるまですべての生物を一列に並べて舞台の背景とし、その前へ人間を引き出して浮世の狂言を演ぜしめ、自分は遠く離れて棧敷から見物している気になって、公平に観察するのである。
人間界の現象には、かような見方によって初めてその意味を明らかにすることのできる部分がはなはだ多い。
#オーディオブック
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